一昨年の6月、骨と皮に痩せ細った野良猫を公園で見かけ、数日餌付けに通い、捕獲しました。



ガリガリ。



飢えていました。



警戒心も強く、生粋の野良猫かと思ったら、保護した後は抱っこもさせてくれました。甘いマスクのオス猫ですが、とても勝気で腕白。ルームメイトの保護猫たちと仲良く遊んでいました。



ご飯おねだりの甘え顔のノア♪



食べることが大好きなノア。

4か月ほど前、少し痩せて食欲が減ったため、病院で診察していただきました。結果は、伝染性腹膜炎。助からない病気です。元気なノアが助からない。数日で死んでしまうこともある病気。1年生きたら誤診と言われている病気。

この日、自分の寝室のベット脇に2階建てケージを置き、そこをノアの部屋にしました。可哀想ですが、他の猫たちの健康を守らなければなりません。抱っこして散歩するしかできませんでした。病気の犬猫は、夜も一緒です。異変があれば、すぐに飛び起きてお世話ができます。



胸水を抜くと呼吸が楽になり食欲も回復し・・・それを繰り返していましたが、腹水が溜まりだしました。腹水は抜かない方が良いそうです。助ける方法がないまま、とにかく皆様からご支援いただいた美味しいご飯やサプリを与えました。食べることに執念を燃やしているようなノアですから、貪欲に食べてくれました。それで、4か月も生きてくれたのだと思います。



昨日の朝、庭に大きな薔薇が咲いていました。とても良い香り。心地よい5月の早朝。

ふと・・・こんなに気持ちが良い幸せな朝を・・・飢えて迎える野良犬や野良猫たちは、どんな気持ちだろうと思いました。夜中、必死で餌を探し歩き、強いオス猫に喧嘩を吹っ掛けられ、必死で逃げ惑い、体力を使い果たし、腹ペコで迎える朝。ノアは、何度こんな朝を迎えたのでしょう。

ノアは悪くない。愛護動物である犬や猫が起こす問題は、人間に原因と責任があります。餌付けだけをして繁殖させる無責任な餌やり。飼い猫だと言い張りながら不妊去勢を怠り、外飼育し、戻らなくても捜しもしない無責任な飼い主。このような人間を罰しなければなりません。野良猫を餓死させることが解決策ではありません。



野良猫は、人間の孤独や悲しみに寄り添い生きています。命の重さは同じはずなのに、「害獣」扱いされています。
害獣じゃなく、天使なのに

ノア、たくさんの想い出を有難う。

ノアのためにご支援いただきました皆様、有り難うございました。