「某国会議員が国会を欠席し、いろいろと疑惑が出てきた件」
「某国会議員が国会を欠席し、その後旅行をしたのではないかとの疑惑の件」
久しぶりに政治の件です。
某国会議員としているのは、私と行き違いに議員になられた方なので何も報道以上の情報を持ち合わせていないということ。
報道は当然にして興味を引くことを主眼に置くので、「国会を病欠したのに」「旅行に行ったのではないか」という事については、「国会欠席」<「旅行疑惑(含む国会の夜に飲みに行った疑惑)」の軽重でなされているケースが多い。
でも、当たり前だけれど、「国会欠席」>「旅行疑惑」である。
なぜ、国会を、来年度予算の採決を欠席したのかである。
地元に戻る体力はあったのに・・・である。
国会議員とは、簡単に言えば、国民から頂いた税金を、国民から負託を受けたという「権力」でそれをどう分配するかを決定することができる者たちである。
すなわち、国の予算について賛成するにせよ反対するにせよ、選んでいただいた有権者に対しその責任を負うために態度を表明しなければならない(ここでは、会派ごとに賛否が決まっているからなどということを言いたいのではない)。
従って、特にこの採決だけは欠席してはならないのだ。
羽田孜先生が、ゆっくりした足取りで議場に入られ、そして採決でゆっくりと投票箱に向かわれるお姿に対して、当時誰も避難もヤジもとばさない。自民党の議員諸君は当時与党と野党で対峙していたけれど、国会議員のなすべきことについてはよく認識されていた。
この「某」国会議員が何を目指して永田町に来られたのかは存じ上げないけれど、重要な採決を休みましたということについての責任は重く、しかもその上に・・・というのが本当のところではとは思う。
「党経由で「欠席届」を提出していたので問題ない」という手続論ではない。
そういう意味では、熊本での政権交代の同志であり、政局観を含めさすがだと日頃から思っている松野頼久さんにしては初期対応を誤ったのではと思う。