サッカークラブの粉飾決算とは1「SBAふっけんのサッカービジネス論番外編1」
サッカービジネスアナリストの福嶋健一郎です。
前回の投稿
( http://ameblo.jp/fukushima-kenichiro/entry-11980919929.html )
↑是非ご覧下さい
のあとに、「そもそもサッカークラブに粉飾決算は
できるのか」というご質問を多く頂きました。
もちろん、粉飾決算は一般企業と同じく決して許さ
れることではありません。
私はメガバンクに18年勤務していましたが、その
うち10年間は本部審査部門で仕事をしていました。
インターバンクと言われる金融機関同士の取引の
審査に始まり、鉄鋼・繊維・自動車・外資系
ブランドなどの業界を担当していました。
来る日も来る日も企業の決算書をチェックして、
その会社に粉飾決算がないか、ご融資できる状況か
を判断していました。
サッカークラブ(サッカーチームを運営する会社)
も財務の考え方は一般企業と同じです。
株式市場に上場していないため、上場企業に比べて
財務内容の開示基準については厳しくありません。
しかし、(また本論のコラムで触れますが)クラブ
ライセンスが交付されるためには、財務面でも審査
機関の厳しい審査を通過しなければなりません。
つまり、粉飾決算は必ず見破られるということです。
とは言え、これではご質問の答えにはならず、また
サッカービジネスアナリストとしてはちゃんとお
答えしていないので、何回かに分けて、
「こういう場合は適切ではない」というポイントを
お話ししたいと思います。(続く)