はじめての人でもわかるサッカービジネス1 | 元衆議院議員 福嶋 健一郎オフィシャルブログ Powered by Ameba

はじめての人でもわかるサッカービジネス1

「はじめての人でもわかるサッカービジネス1」

1.はじめに①
私は約2年間、Jリーグのサッカークラブでクラブ経営に関わる仕事をしていました。
皆さんが良くご存じの「サッカーチーム」。JリーグでもJ1で18チーム、J2で22チームの40ものチームが全国にあります(J3のチームをあわせればもっと多くなりますね)。チームには選手、監督、コーチ、チームスタッフなど多くの人が関わりチームを強くするために頑張っています。

でも、「サッカーチーム」だけではサッカークラブは成り立ちません。どこのチームにも「フロント」と呼ばれる組織があります。
「フロント」とは一言でいうと「サッカーチーム」を運営する組織のことです。
たとえば、ユニフォームの胸やパンツの広告(スポンサー)を営業する人、実際の試合等のイベントを運営する人、サッカースクールなど関連の事業を行う人、普通の会社と同じように経理や人事、総務の仕事をする人など、フロントスタッフと呼ばれる人々が「フロント」の一員として働いています。

サッカークラブは、この「サッカーチーム」と「フロント」から成り立っています。そしてこの両方がうまく機能することで強いサッカークラブができるのです。
たとえば、イギリスのマンチェスターユナイテッドやスペインのレアルマドリードなど「ビッグクラブ」と言われるサッカークラブがあります。

Jリーグでも、浦和レッズをはじめ大きなクラブがあります。
これらのチームは「サッカーチーム」と「フロント」がうまく機能しています。チームは強くなり、たくさんの収入や利益を手にすることができねまたその利益で良い選手を獲得しチームをさらに強くすることができます。好循環ですね。
逆に、チームが弱い、或いは魅力がないと観客数が減り、またスポンサーも付かないという悪循環となってしまいます。

何が言いたいかといいますと、強い「サッカーチーム」の裏には必ず強い「フロント」があるということです。
でも強い「サッカーチーム」を作るにはどうすれば良いかを分析し評論する人はたくさんいますが、強い「フロント」を作るにはどうすべきかを分析し発信する人はとても少ないのです(「サッカーチーム」と「フロント」はいわば車の両輪であるにもかかわらず!)。

私が「サッカービジネスアナリスト」として活動しようと思ったのは、強い「フロント」を作るための道筋を考えて行こうと思ったからです。
(続く)