「ビットコイン」の破たん報道を見て。 | 元衆議院議員 福嶋 健一郎オフィシャルブログ Powered by Ameba

「ビットコイン」の破たん報道を見て。

「「ビットコイン」の破たん報道を見て。」
-報道を見ただけなのですが-

財務大臣がいつか破たんすると思っていたのなら、それまでに政府として何等かの措置をするのが当然であって、それができていないこと自体は今後の課題です。


ただ、問題は「仮想通貨そのもの」なのか「仮想通貨を担保する仕組み」なのかを整理しなければいけません。つまり破たんしたのは「ビットコインそのもの」ではなく「ビットコインを通貨足らしめる信用力=取引所」ではないかという点です。

もう一度経済学の基礎的に貨幣(通貨)を考えてみると、その役割は「一般的交換手段(モノとモノを交換する仲介・媒介としての役割)」「価値尺度手段(いろいろなモノの価値を共通化する役割)」「価値保蔵手段(資産として保有する役割)」の3種類であり、これらの3手段が信用力に裏付けされている(例えば金本位制の時代は金で、また現在の名目紙幣であれば発行者(日本なら日銀、大きく言えば日本政府))ということがその存在を定義することであります。さらに言えばその存在を貨幣の使用者が認めることで成立するはずです。

そう考えれば、今回の問題は(今の時点の報道で考えれば、ですが)、ビットコインという「仮想通貨」そのものが問題というより、それを定義足らしめる「信用力の裏付け」がなくなったことが問題なのではないでしょうか。
取引所からビットコインが盗まれた、とかビットコインを預けるための現金が確認できないとかというのは、明らかに信用力の問題であり、貨幣そのものの問題とするには考察が必要だということです。

詳細な考察ではないことをお許しいただければ、私の心配はこのあたりをごちゃごちゃに考えて「仮想通貨は全部ダメだ」という論調に一気に傾くのは危険ということです。
確かに、心情的にはうさんくささはありますが。
でも、今後のネット社会における仮想通貨の役割は一定の重要性があるのも事実です。

うまく言えないけど、「火」そのものは必要だが、「火」の使い方を間違えれば危ないという感じでしょうか。

是非、専門家の分析を望みます。