【北朝鮮ミサイルの話】 #北朝鮮 #ミサイル | 元衆議院議員 福嶋 健一郎オフィシャルブログ Powered by Ameba

【北朝鮮ミサイルの話】 #北朝鮮 #ミサイル

【北朝鮮ミサイルの話】
興味のある方だけご覧下さい。
昨年4月の衆議院安全保障委員会での私の質疑より一部抜粋です。
この時の私の問題意識は「国民に対してJアラートが役に立たなかった」のはシステムのせいではなく、人間の判断が入ったからではないかということでした。


今回の事案では、国民への情報伝達が混乱しないようにしなければいけません。

<平成24年4月17日 衆議院安全保障委員会>

○福嶋(健)委員 福嶋健一郎でございます。
  まず冒頭、今回の北朝鮮のミサイル発射、これは国連安保理決議に違反する暴挙である、もう到底許しがたいということを申し上げておきます。
  本来であれば、この質疑においては、そもそも北朝鮮にミサイルを発射させない日本の外交及び安全保障上の戦略が一体どうだったのかということを検証する、これが私は望むべき当委員会のやりとりだとは思いますけれども、残念ながら、その前に、今回の発射事案に対する、むしろ政府の対応というのが本当に適切だったのかということについて、与党の立場からもきちっと検証していかないといけないというふうに私は思っているところでございます。
  当日、四月十三日、現地では、自衛隊、そして警察、消防、海保、たくさんの皆さんや、あるいは関係自治体、団体の皆さん、何よりも沖縄の県民の皆さん初め国民の皆さんが非常に緊迫をしていた、こういう状況の中で四月十三日を迎えたわけでございます。これからの質疑を通して、政府としてたくさんおっしゃりたいこと、いろいろとそれなりの理由はあるかもしれませんけれども、国民の立場に立ってください。沖縄県民の皆さんの立場に立ってください。
  これは、八時前にテレビで、ワイドショーあたりで、最終のところで速報が出た。ミサイルが発射された模様、未確認だけれどもという速報が出て、大体国民の皆さんはそこで第一報を知るわけですね。その後に、では、Jアラートが鳴ったかというと、鳴っていない。八時過ぎにエムネットが、先ほどもありましたけれども、我が国は確認していないということがまた速報で流れる。そして、八時半前後に防衛大臣と官房長官がおのおの会見をされる。
  最終的にはどうだったのかというと、今の質疑でもありましたけれども、Jアラートは鳴らずに、その後、政府のコメントの中では、警告をするということはお騒がせをすることだというふうなコメントもされているところでございます。
  つまり、国民からしてみれば、もう知っているわけですよ。何を知っているかというと、ミサイルが発射されたら、十分少々で上空を通過して、場合によってはそこにどんと落ちるということを、国民はもう知っているんです。そういう中で、時間はかかるし、協力関係にあるアメリカとか韓国の言っていることと違うことが流れるし、国民に対する広報が一本化されていないし、発射情報に基づいて、当然、誰もが作動すると思っていたJアラートが全く動かない。後になって、言葉は悪いですけれども、便りのないのがいい証拠みたいな、そういうような感じになっているのではないか。
  要は、発射情報をJアラートに乗せるタイミングを実は逸しているんじゃないかということを、私は先週、地元に帰って、何名かの皆さんからこういうお話を伺いました。ぜひともこのことはただしてくれということで、すなわち、情報が伝達されないということと時間がかかることに対しての不満と不安を感じておられるというところであります。
  結果的に、発射されて一分から二分で落下、我が国のレーダーでは探知をしない、できない。ある意味、この事象自体は政府にとっては想定外のことだったかもしれませんけれども、これは、日程とかコースとか時間帯とか、もう前からわかっている話ですよね。それをそのまま信じるとしても、そういう中で、結果的にこういうふうに錯綜してしまうということは、むしろ、国民にとってこの事態が想定外なのではないかというふうに思っております。
  とにかく、不測の事態に政府がどのように対応していったのかということについて、国民の皆さんの疑念を払拭したいということで、このことを認識していただきながら質疑に入りたいというふうに思っているところでございます。時間もありませんので、簡潔にお願いをいたします。

~中略~

○福嶋(健)委員 今度は内閣官房にお伺いしたいんですけれども、Jアラートを動かさないということについて、後に、これは官房長官なのか官房の方なのかわかりませんけれども、我が国の安全を脅かす事態が生じていないと判断したからJアラートを動かしていないんだという旨のコメントをされておられました。
  では、いろいろな情報が防衛省から入ってきました、それを受けてJアラートを動かさないという判断をされたということについて、誰がどのような基準でいつ御判断をされたのかについて教えてください。つまり、安全を脅かさない、事態が生じていないということは何をもってそれを言うのかということも含めて、ぜひお答えをいただきたいと思います。

○市橋政府参考人 今回の事案におきましては、Jアラートは、予告どおり沖縄県上空を通過する場合を含めまして、我が国の安全上何らかの影響がある場合におきまして、官邸対策室の長であります危機管理監の判断に基づき使用することを考えていたところでございます。
  しかしながら、今回の事案におきましては、我が国の安全上何らかの影響がある場合ではございませんので、国民への直接の警報の意味合いを持ちますJアラートを用いることとはしなかったところでございます。

○福嶋(健)委員 今のお話を聞く限りにおいては、官邸に情報が来たときには、先ほど申し上げましたけれども、もう恥ずかしくてJアラートは出せないよねというふうな状況になっていたのではないかということもあるのかなと思っておるところでございます。
  やはり、こういったものは、人の手を介在すれば時間もかかるし、ヒューマンエラーも起きると思うんですよね。だから、こういったものについてはまた全体的に改善の余地はあるので、ぜひそこはしっかりとこれも改善をお願いしたいと思います。
  今のに関連してもう一つなんですけれども、これが最後の質問でございます。
  今回、地元の皆さんはJアラートが鳴らないというふうにおっしゃっていたわけですけれども、これというのは、例えば今回のような事態についてはJアラートは作動しないこともありますよということをきちんと官邸から関係自治体にお話をして、関係自治体はそれについて理解を得ていたというふうな整理でいいんでしょうか。
  先ほどの副長官の御答弁だと、何か自分たちは一生懸命説明したけれどもと、あたかも、関係自治体がもうちょっとそこはというふうな感じにもとられかねないので、そこはきちっとそういったことについて、沖縄県を初めとして自治体の皆さんと事前に、こういったケースで、発射されたから即鳴るわけではありません、こういったこともあるんですよということについてはきちんと説明をして理解を得ておられたのかどうか。よろしくお願いいたします。

○市橋政府参考人 Jアラートをどのような場合に使用するかにつきましては、通知あるいは説明会におきまして、このような場合は使用しないという形ではなくて、このような場合に使用するというようなことで、予告どおり沖縄上空を通過する場合、異常飛翔が発生した場合、こういう場合に国民への警報としてJアラートを使用するというふうなことを説明していたところでございます。