陸上自衛隊西部方面隊総監部視察 | 元衆議院議員 福嶋 健一郎オフィシャルブログ Powered by Ameba

陸上自衛隊西部方面隊総監部視察

本日の熊本も相変わらず、寒い。
午前中は、熊本市健軍にある陸上自衛隊西部方面隊総監部(総監 宮下寿広陸将)
にて視察と意見交換を行った。
(元々は3月に予定していたが、東日本大震災発災により延期していたものである。)
ちなみに、本視察と意見交換終了のタイミングで北朝鮮のキムジョンイル死亡の一報
が入ってきた。
総監はじめ幹部・隊員の皆さんはこれから重要な任務に備えられるであろう。
是非とも私も国政の場でサポートしてゆきたい。

話は戻って。。
まずは総監部玄関から応接室に。
宮下総監、松尾幕僚長、山崎幕僚副長はじめ幹部の皆さんとご挨拶。

先月の大分日生台(ひじゅうだい)を中心に行われた島嶼部防衛を想定した演習に
ついて、引続き東日本大震災における西部方面隊の活動について意見交換。

幹部の皆さんと集合写真。

の後総監部教場に移動し、

○防衛課長から西部方面隊の概況について

○人事部長から熊本県における募集・援護状況について
山崎幕僚副長の補足とともに説明を受けた。
特に、現在の防衛計画大綱では南西方面への防衛理基盤強化が大きな柱である
ため、投下資源の西方へのシフトが大きな課題であるとの所見を申し上げた。

また、自衛隊法上の定数に比して予算上の定数が90%を割り込んでおり、これを
埋めてゆく(=充足率を上げてゆく)為の予算措置の必要性についても申し上げた。

日本が自立する為には安全保障の面でも「自立」することが必要であり、それは、
日米同盟を深化しつつも、「自分の国は自分で守る」ための方策を考えること。
「集団的自衛権」解釈変更とそれに伴う日米安全保障条約の実態に即した見直しを
将来のゴールとしつつ、まずは武器輸出三原則の緩和、PKOなど国際貢献の積み
重ねが必要であるという私の基本的考え方を再確認できた。

その後、軽装甲機動車に試乗し、西部方面隊で2箇所しかないGICSS(戦闘射撃
訓練シミュレーター)を見学。

実際の射場での実弾訓練とGICSSの訓練を組み合わせることで、射撃練度の上達
に繋がる。
詳細は申し上げられないが、かなりバリエーションに富んだシミュレーションが可能
となっている。

ほんの一部分ではあるが視察状況は以上である。

冒頭に述べた通り、この視察・意見交換終了のタイミングでキムジョンイル死亡報道
が飛び込んできた。
東アジアの安全保障環境が激変する中で、南西防衛、島嶼防衛の観点においても、
西部方面隊の役割は益々重要となっている。
現場の隊員諸官が誇りを持ち憂いなく任務遂行できるための基盤整備を我々政治が
行わなければならない。

余談だが、本日の西方総監部の昼食は「あなごのひつまぶし」。

一日の食費が821円以内の為、栄養士さんは値段とカロリーと味に工夫を。
もちろん、おいしくいただいた。