年末のあるとても寒い日の犬舎の風景です。
レオとソフィー、レオくんのお父さんとお母さん、テツくん(12月に仲間入りした子)のお父さんとお母さん。
全員、南相馬市小高区の出身で、現在も避難生活をされています。
レオくんのお父さんとお母さんは、またレオと一緒に住むために、ずっとペット可の仮設住宅の抽選に
当たるのを待っていました。
結局、当たったのではなく、避難所が閉鎖になるために、空いている仮設住宅を割り振られ、
希望していた場所とは別の仮設住宅に入る事になりました。
そして、この日はレオくんのお迎えの日。
レオくんは保護時に、骨折をしていましたし、お耳もしばらく治療をしていました。
静岡で再会したのは、みんなよりかなり後でした。
飼い主様探しの情報になるので、レオくんが何か出来るのか試してみると、
お手・おかわり・ゴロンをすぐにしてくれました。
レオくんは仲良くなるのに、少し時間がかかりましたが、とってもお利口さんで、本当にかわいい子でした。
レオくんはお耳の治療をしていたので、お顔を触られるのが嫌いでした。
いつも、お尻を向けて、触って!と催促します。
車に乗るのが大好きな子で、すぐに飛び乗り、運転席へ。
レオくん、免許持ってるの(笑)!?
レオくんは11歳ですが、すごく毛並みがやわらかくて気持ちいいんです。
レオくんのやわらかさをずっと覚えていたくて、手袋をはずし、ナデナデしていたら、お顔をグイグイ向けてきて、
頭撫でて!と。
まぁ、なんて珍しいことでしょう!
そして、私の手をペロペロと舐めてくれました。
そして「ありがとう。またね!」と言いました。
レオくんはちゃんとわかっていました。
レオくんのご家族様は毎回「レオはここにいれて幸せだ」といつも言ってくださいました。
毎週面会に来てくださるので、福島に来てよかったなーと思う自信になりました。
「レオのことがずっと心配だった。もうダメかと思っていたから、本当に助かりました」と。
地震の時、お父さんは、いわき市にいました。
電車は止まっていましたが、レオくんの事が心配で、自転車で8時間かけてお家に帰りました。
新しいお家が決まって、まだお部屋が片付かないうちに、レオくんのお迎えにいらっしゃいました。
レオくんは、本当に可愛がってもらって、愛されている子です。
家族みんなでどんなお正月を過ごしたのかな。
出発の時。
高丸くんのお母さんがお見送りに来てくださいました。
嬉しいけれど、やっぱり寂しいね…と、この後一緒にラーメンを食べに行きました。
レオくん、また逢おうね。
T&Tの卒業第1号レオくん。
楽しい時間を本当にありがとう!