デイサービス+有料老人ホームは安定か? | 怪護撲滅

デイサービス+有料老人ホームは安定か?

数年前より、デイサービス+有料老人ホームというスタイルは増加しています。

 

これは、今後の介護ビジネスにおける安定した戦略と考える方も多い方思いますが、実際にそうなのでしょうか?

 

まず、介護報酬面では、同一敷地内における減算や送迎減算が行われています。

このサービスの旨味は、有料老人ホームの入居者にデイサービスを利用してもらうという方法で、囲い込みとも言われます。

 

ただし、介護報酬見込みの事業のため、介護報酬の減額や囲い込みの厳格化などが行われれば、相当に厳しくなることが予想されています。

 

また、要介護3以上(重度の認知症の方や医療ニーズの高い方)の方の入居をターゲットにした場合、前者は、認知症ケアへ対応できる職員が必要となり、後者は、看護職員の力が必要となります。

 

また、これらは大都会を除き、わざわざ「デイサービス+有料老人ホーム」でなくとも、特養、特定施設、グループホームがありますので、これらにどう競合していくかもポイントとなります。

 

その他、人材不足も深刻なので、大きな組織での人材マネジメント能力も必要になります。

 

 

次に、価値観の問題です。

 

大変失礼な言い方ですが、現在、味気ないプレハブハウスみたいな有料老人ホームに入居されている方も多いです。この先、団塊の世代の方々がこういったところに好んで入居するのでしょうか?

 

実際、心身機能が低下して自宅での生活が厳しくなれば、建物のつくりなんて気にしていられないってことになるかもしれませんが・・・

 

また、昨今、施設内での虐待も報道されています。報道は氷山の一角だとしても、それに抵抗を感じる方もいるかもしれません。入所等に関する主導権を子供さんが持っている場合、そんなところに入ってほしくないと考えられる方もいるのではないでしょうか?

 

 

では、どうすればいいのか?

 

 

それは、

 

 

①流行りやノリで無理にやらないこと。

②やるのなら、有料老人ホーム単体でペイできる方法を考えること。

 

 

まず、①ですが、「デイサービス+有料老人ホーム」モデルは、資金力がなければ無理にやらない方がいいと思います。

 

資金力がなければ、広大な土地を確保できず立派なものも建てられませんので、部屋数も限られます。※仮に銀行が融資してくれても、資金ショートしてしまう可能性もあります。

 

この場合、有料老人ホームのみで推定10万円~8万円の設定になると思います。こうなると、介護報酬を当てにしするしかなくなり、報酬が下がれば必然的に資金繰りが厳しくなってきます。

 

ただし、最初は小さくやれる範囲から始め、敷地内に増設するといった方法をとっているところもありますが、今後は、既述した要介護3以上(重度の認知症の方や医療ニーズの高い方)の方が入れる環境や人材確保も課題になりそうです。

 

 

どっちにしろ、大手のように、たくさんの部屋数+高額な入居料(月20万円前後)+わずかな介護報酬でやっていける仕組みがなければ厳しいと思います。※実際、返済額も莫大でしょうからやっていけているのかは知りませんが

 

 

次に、②ですが、どうしてもやりたいのなら、介護報酬が見込めなくても成り立つ仕組みや方法を考えておくことです。立地の他、ソーシャルリサーチを得意とする社会福祉士がいれば色々見えてくるかもしれません。

 

で、うちはどうするのか?

 

 

絶対にこのモデルはやりません。

 

 

 

 

なぜなら、在宅介護の限界点をあげることが大切だと思っているからです。

 

 

では、何をするのか?

 

 

 

〇〇〇〇デイサービスを目指します。

 

 

これは、今の状況ではできませんし、先々できる可能性も五分五分でした。

 

 

 

 

できる可能性が更に高まってきました。

 

 

頑張ります。