「20センチュリー・ウーマン」 (ムービックス倉敷) | 倉敷ぶらり

倉敷ぶらり

リンデンの倉敷ぶらぶら日記と,岡山のドライブ日記、映画お気楽ノート、食べ歩きノート、チーズのお菓子・チーズスイーツ,カレーレポート

ちょっとネタバレあったら、ごめんなさい。


ムービックス倉敷に、「20センチュリー・ウーマン」を観に来ましたよ。

 


 



売店で買った、フライドポテトと、ホットコーヒーと、アイスコーヒーを持って、
 



シアター3へ。
 




リーフレットです。
 


 


 



「前作『人生はビギナーズ』(10)で、75歳でゲイであることをカミングアウトした自らの父親と自分自身の関係を描いたマイク・ミルズ監督。6年ぶりの新作『20センチュリー・ウーマン』は、自身が生まれ育った故郷サンタバーバラを舞台に、今度は自らの母親をモデルに「母と息子」の物語を完成させました。お互いを必要としているのに、うまく表現できない、愛情深いシングルマザーと反抗期の15歳の息子。そして彼らを助ける2人の個性的な女性たちとの特別な夏をユーモアを交えて爽やかに描きだします。これは愛する人への真のつながりを感じる一瞬をとらえた「母と息子」の物語であるとともに、「20世紀の終わりに向けてスピードを上げて力強く突き進んでいく女性たち」の物語でもあります。」(リーフレットより)

思春期の息子を持つシングルマザーを演じたアネット・ベニングのユーモアある演技が良かったですねぇ。

息子との世代ギャップに悩む母。「日々、彼を理解できなくなる。」

でも、理解しようと努力してるんだよな。

息子が問題行動した後の神対応がいいですよ。

「ジェイミー、学校はさぼっちゃいけない」という校長に対して、
「なぜ、さぼっちゃいけないの?正当な理由があればさぼってもいいはずよ。」と母。粋だなぁ。

L.A.から戻ってきた息子にかけた母の言葉は、「今度、出かける時は伝えて。夕食作らないから。」私だったら、絶対頭ごなしに怒ってるだろうなぁ。


「だが、母の世代は、失敗を認めない。」

「僕は学ぼうとしてるけど、母さんは、してないよね。」

「子供を持つって、大変そうね。」「どんだけ愛しても、しんどいだけ。」

「私のようになってほしくない。」「どういう意味?」「幸せになってほしい。「僕は母さんがいれば、だ大丈夫。」

母の死後2年後、僕は、息子を持つ。「祖母がどんな母だったか伝えきれないだろう。」


あと、ずっと、タバコ吸ってるんだよなぁ。

「タバコは、悪だ。」

「私の若い頃は、タバコは粋だった。だから、私には、毒じゃない。」

勝ってだけど、嫌みがないですねぇ。


それと、思春期の息子と、そのガールフレンド、そして、2人の同居人の登場人物たち。個性的だけど、愛情があり、嫌みがなく、感情移入できましたねぇ。


それから、映像や音楽が素敵。

車が走るシーンのファンタスティックな残像加工映像。

途中挿入された、昔の白黒写真のカットと、真空管ラジオや、ジュークボックスから流れるオールディーズ。


あと。印象に残ったセリフ、シーンをいくつか。

「1日の出来事を、写真に写してんの。」「私は、出来事じゃない。」

「セックスすれば、友情は終わり。今のままがいい。」

「幸せ?幸せなんか考えたら鬱になる。」

「大恐慌の時代には、みんなで助け合っていた。近所で子育て、していた。」

「恋に落ちるのと、愛は違う。」

「強さがあれば、あらゆる感情に、耐えられる。」

ウィリアムのキスに、ドロシアは、「今のは、どういう意味。説明できなきゃ」、キスしちゃダメ。」

買ってきた鳥かごのつがいの鳥を、見ながら「つがいって、生涯を共にするんですって。1羽死ぬと1週間程で、もう1羽も死ぬんだって。」

警察に車を停められ、免許証の持ってなかったら、「住所と、名前と、生年月日」をと聞かれるシーンでは、初対面なのに、なれなれしい質問ね。」ユーモア、たっぷり。



笑い。悲しみ。喜び。心配。泣き。怒り。

愛情が込められていて、とても、共感できる素敵なヒューマンドラマでしたね。



帰りに、パンフレットを買いましたよ。


 


 




今日も、面白かったです。

映画っていいですな 。