おはようございます
ママ獣医師の鈴木綾香です
今日は夕方から神奈川に飛びます
その前に久しぶりにショートにしようと今美容院に来てます
明日から朝8時から休み無しでびっちり診察が入ってるので、つかの間の休息です
さてさて、ちょっとずっと書きたかったお話を今日は書こうと思ってます。
それは、『甲状腺機能低下症』という病気について。
知ってる方も多いと思うけど、高齢のワンコに多い病気です。
教科書的な症状としては、
・ 元気が無くなり、動きが鈍くなる
・ 嗜眠(しみん:睡眠を続け、強い刺激を与えなければ目覚めて反応しない状態)
・ 顔つきがぼんやりしている
・ 暖かい季節でも寒がる、低体温
・ 肥満(基礎代謝が低下するため)
・ 脱毛(体幹部や尾の脱毛が多い)
・ 皮膚の色素沈着(皮膚の色素が黒く変化する)
などがよく言われています。
今日はこの病気を東洋医学的に考えてみたいと思います。
私が見ている子でも、この病気と診断されてホルモン剤を飲んでいる子がたくさんいます。
でも、ちょっとこれを別の目線で見てみてください。
上記の症状、東洋医学的に見ると、五臓六腑だったらどこの臓器が弱っていると思いますか??
・歳を取ってきて症状が出てきた
・毛に問題が出ている
・元気がない
・体が冷える、冷たい
特にこの症状大事です!
この症状は、、、
『腎』の弱りから来てますよね??
てことはですよ、東洋医学的には、弱った腎を補っていく『補腎』をしないといけないわけですよ。
補腎をどうしていくかわからない〜って方は、ネットセミナーの秋冬編見てみてください!
で、ポイントは、歳を取ってくれば腎が老化していくのは当たり前のこと。
だから歳とってる子で、なんか元気ないなって子の血液検査をしたら甲状腺ホルモン値が下がってて当たり前と言っちゃあ当たり前。
でもそこが正常値でも上記のような症状が一つでも出てきてるのなら、腎が弱ってると言っていいんです。
まさに未病の状態ですよね。
甲状腺ホルモンって体を元気に動かすようなホルモンです。
それが落ちてますよってことは、体が老化してきてますよっていうサイン。
じゃあ、そのホルモンを正常値まで足せばいいじゃないかというのが西洋医学的な治療。
でもね、体の中だけ『正常値=若い頃』と同じ値に戻したとしても、体の外は??
体の外側だけ80歳のおじいちゃんが、中だけ20歳の若者になったらどうよ?!
『めっちゃ走りたい!運動したい!俺できそう!』ていう気持ちはあるから、ダッシュするんだけど、そのあと体が80歳てことがこたえて、途中でパタンと倒れてしまったり、帰ってから死んだように寝たり、すごくハーハー言ったり、、、
それって体の中と外のバランスが取れてないんですよ。
ホルモン剤って、実は使うのもとても怖いものなんです。
一生飲まなきゃいけないって言われるけど、私はこの状態って、おじいちゃんが体に鞭打ちながら生活させられてるようなものって私、よく言ってます。
動物も人間もロボットじゃないんだから、値的に正常値に戻しても、それですぐ良くなったり元気になるかというとそうじゃない。
ホルモン剤足したら、また元気になった!
って最初は見えるんです。
でもだんだんそれが体がもたなくなってくる。
このご相談、この病気でホルモン剤飲んでる子の飼い主さんからすごく受けます。
確かにあまりにぐったりしてるなら、一時的なホルモン剤を使うのはアリかもしれない。
でも合わせて外もケアしてちゃんと『自分の力で』補腎していけるように中もケアしていかないと、きっといつか体がもたなくなる。
柴犬ちゃんとか、ホルモン剤飲みながら足腰突っ張ったようにして歩いてクルクル回ってる子たち、たくさんいます。
今一度よくその子を見てみてね。
体の中だけ20歳に戻しても、意味がない。
ゆっくり、穏やかに歳が取れるように全体を見ていきましょうね。
漢方なり鍼なり整体なり、いろんな方法でケアできるんです。
知らないって怖いことよ〜
ぜひいろんな人に知ってほしいです。
↑ちなみにこの子は11歳のラブちゃん。甲状腺ホルモンは正常値だけど、腎の低下はあちこちに出てるので、定期的にしっかりケアしてもらってます おかげでほんとに毛艶もきれい!
今日は美容院のおかげでじっくり書けました
明日から診察できる子たち、楽しみにしています
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