こんにちは
ママ獣医師の鈴木綾香です
昨日のワンコの答えを書こうと思ったら、前書いた記事が思い出投稿で出てきました
なんと2年前の今日も同じようなことを書いてた
というかこれが答えなんですが
昨日動画を見せた下半身麻痺のワンコ。
実は上で書いた内容と似ていて、
・お腹が弱い
(今までと違うものをあげると下痢しやすい)
・痩せている
などの問題がありました。
東洋医学では、胃腸の問題は、脾の問題として捉えます。
脾のツボは背中側の胸の真ん中あたりにありますので、そのあたりに不調が出やすいのです。
とにかくこの日は、発症からまだ3日で、痛みが強くて歩くことはおろか、動いたら激痛が走るようで硬直してる感じでした
それでなぜ前回の皮膚の伸びを載せたかというと、あれは体のむくみなのです
脾というのは、体に入ってきたお水を腎と肺とともに代謝していくのに関わる臓器ですから、この子のように、脾も腎も弱ると余計にむくみが出やすくなります
体のむくみがあると、お水が溜まっているので手足に冷えがあります
お水が溜まると血の流れも悪くなって、血のどろどろ(瘀血)が生まれるので、この子に今一番してあげることは、
体を温め、お水のめぐりを良くすること
なんです
特にこんな風に下半身にむくみが出やすいのが特徴です
そして、この子の治療後一週間後の皮膚の伸びがこちら
そして、この子の治療後一週間後の皮膚の伸びがこちら
鍼や漢方も使ってますが、家ではとにかく体を冷やさないように、温めてもらったり、緊張しているところをほぐすようにマッサージしてもらったり、おうちでもしっかりケアしてもらいました
首もあんなに緊張していたのが、こんなに左右に動かせてます
ヘルニアというと、どうしても下半身麻痺の足にばかり目が行きがちですが、そもそもこんな風にむくみのある体では立つ以前の問題です
そして、このむくみはステロイドを使いすぎてしまうと、余計にひどくなってしまいますから、ステロイドも痛みの強い数日にとどめて、根本から治していくようにしないといけません。
ではでは、肝心の後ろ足はどうなったかというと、、、??
ちゃーんとそこも改善してますので、次回はそれについて書こうと思います
毎日体を触ってむくみのない身体にしていきましょうね