こんばんは
ママ獣医師の鈴木綾香です
今日は、全国的に大荒れの天気でしたね
福岡も朝からうちの周辺では警報が鳴り止まず、本当にひどい雨でした・・・
そんな大雨の中、逃げるように今日から北海道です
今、札幌へ移動中ですが、なんとまぁこちらは晴れている
同じ日本とは思えない湿度の違いです。
そんな九州とは全く環境の違う北国、北海道では、どんなことに養生すればいいのか？
北海道へはなかなか行けないので、今回と10月に分けて、ギュギュッと札幌特別バージョンでの季節別ケアのお話をしてきます
まずは、自分の子の体質を知って、1年を通してどんなことに気をつければいいのか、どんな食事をとって行けばいいのか？
お昼の懇親会（さらには夜もあるけど・・・）も皆さんで話し合いながら、体質がわかっていただけたらと思います
前回、札幌へ行った時は極寒の2月でしたらから、夏の北海道も楽しみです
さてさて、打って変わって、前回のお話の続きを
最近本当に体調の悪い子が多いのですが、前回登場してくれたこの子達の症状の原因は何だかわかりましたか？
・鼻水が出る
・涙が出る
実はこれらの症状は、
体に余分なお水（湿気）が溜まっているサインなのです
体にお水が溜まっているとは、どういうことなのか？
東洋医学では、お水の代謝に関わる臓器には、
脾・肺・腎の3つがあります。
それらのどこかのバランスが崩れてくると、無駄なお水をおしっことして排出することができなくなり、体は過剰になったお水をなんとか体から出そうとします。
それが、鼻水だったり、涙だったりするわけです
前に書いた皮膚病の子も、皮膚から無駄なお水を出しているので、同じ原因になります
そしてこんな子たちの共通の症状として、
・お水をなかなか飲まない
・おしっこの量や回数が少ない
と言った症状が見られることが多い
この子たちもそうでしたが、お水を飲まないからと飼い主さんが手作り食をお水でダブダブにしたり、なんならシリンジでさらに飲ませていたそうです
よくセミナーで言っていますが、「お水を飲まない」のではなく、「飲めない」のだということを気づいてあげてください。
胃腸や体がお水でチャプチャプで、アップアップの状態なのです
こういう状態のことを、東洋医学の言葉では、『水毒』といったりもするくらい、お水が体にたまりすぎることは毒になるのです
ちなみにこのダックスちゃんは、肉球にもむくみが
そんな状態では、お水どころか食欲もわかないこともあります
人でも、この梅雨時期、なーんか重いとか、食欲がわかないなんてありませんか？
それらは、全部お水（湿気）の影響なのです
そんな状態なのに、無理に飲ませたりしていたら、体はアップアップになってなんとかお水を出そうとするのです。
人でも健康のために、『毎日水を2Ꮮ飲んでます！』て方もいらっしゃるけど、無駄なお水を出せる体じゃないと、逆に水のせいで病気になってしまいます
それに
・目に力がない
この症状も、脾気の弱りで瞼を上に持ち上げることができないのと、瞼に無駄なお水が溜まっていたりサイン
無駄なお水がちゃんとおしっこで出てくると、嘘のように目がパチッとなるのです
無駄なお水を出すには、薬膳やマッサージなどいろんな方法があります
詳しくは、わんにゃん簡単おうちケア！！〜自宅でできる東洋医学：梅雨・夏編〜 中級編で学んでみてくださいね
さて、この前見たこの子も、そんなお水の影響を受けていました
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