肝機の値が高くなったらどうする?? | ママときどき獣医師〜ペットに負担のない治療を目指して〜

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ママ獣医師・鈴木綾香です。東洋医学、整体、理学療法、レメディ等、色々な角度から治療を行う往診専門の動物病院・オムニア自然療法ペットクリニックを福岡で開業しています。2020年4月に,福岡の福間海岸前に『ペットも人も元気になれる施設』P&Hをオープンしました!

こんにちはお願い



ママ獣医師の鈴木綾香ですパー



今日は、このシュナちゃんのお話ですニコニコ
{598A370C-AD66-419B-BCB2-1923908C34E6}シュナちゃんは、犬種的にも、肝機能が高くなりやすい犬種ですびっくり



このシュナちゃんも、血液検査で肝臓(厳密には胆嚢)の値が高くなり、エコー検査でも、胆泥がかなりたまっていたそうですえーん

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このALPと言うのが、肝臓や特に胆嚢疾患があるようなときに上がる値なんですが…


なんと、正常値の6倍近くにもなってますガーン


肝臓は沈黙の臓器とよく言われますが、これだけ値が高くても、症状的には多飲多尿くらいだったようびっくり


でも、こんなに高いとほっといたら肝臓自体にも影響が出て、その上のASTとかALTとかまで上がって悪さをし始めますえーん


西洋医学のお薬でも、ウルソというお薬などを使って胆汁を出やすくしたりもするんですが、なかなか一筋縄ではいきません


中医学では、肝と胆は、表裏関係と言って、とっても密接な関係にあるので、胆の方に不調が出ている時には、肝も弱ってきていると見ます



このシュナちゃんは、ずーっと見ている子でしたので、今飲んでいる漢方に、肝や胆に効く漢方を追加してウルソと併用して飲ませてもらいました



そして、約1ヶ月後…
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なんと!1ヶ月で前回の半分以下まで下がったんです


かかりつけの先生もびっくりだったそうです


1ヶ月でここまで下がったので、もう少しですね


漢方の効果を見て行く時に、あまり血液検査などでは判断しないのですが、最近こういう肝臓の値や貧血の値、炎症の値が改善する子が多数います


肝臓に関しては、西洋医学のお薬だけではなかなか値も下がってこないことが多いのですが、漢方とうまく併用したりできると、とてもいい効果がでることがあります



次回は、貧血の値が改善したワンコについて、ご紹介したいと思います



では、また〜
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