こんばんは
ママ獣医師の鈴木綾香です
去年の内容ですが、最近また多くなっているので再アップします!
前回のフレブルちゃんのお話の続きです
前回は、血虚(血が不足)のために、舌の方に変化が現れていたと書きましたが…
では、肉球はどうだったでしょう
こんな感じでカサカサの肉球で、ハリも艶もあまり見られませんね
このブログで何度も書いてますが、
カサカサ肉球は血虚
のサインです
いくら、肉球クリーム塗っても変わらないときは、体の中から治していく必要があります。
そして、今の肉球は…
飼い主さんが触ると滑らかでガサガサがなくなってきたとのこと
ハリも出てますねぇ
ということで、この子が行っている治療は、まず
血を増やすこと(作ってあげること)
漢方も使いながら、食事のアドバイスも致しました。
というのも、このワンコのパパはプロの料理人さん
私は、血を作る食材などをアドバイスしただけで、素晴らしいものを毎回作っておられます
こちらは、
「鳥レバーと心臓。豚ミンチ。
これを一回煮こぼして、しょうが、レンコン、人参、など野菜はあるもので、最後に鰹節か昆布を入れてます。
ドッグフードと混ぜてあげています。」
もう脱帽です
こちらもすごい⤴⤴
「・鳥レバー、心臓。
(1度別鍋でボイルして水洗いしてアク取り)
・ヒラメ、イワシ。
(いつもは捨てているのですが、今回は水から煮たてて、30分にて出汁をとりました。骨に付いた身は小骨が入らないようほぐして使いました。)
・黒豆(水に半日着けて柔らかく戻し、先ほどの出汁でコトコト柔らかくなるまで煮ます。)
・しょうが
・レンコン
・人参
・鰹節」
飼い主さんから送っていただいた内容です
私は、料理は得意ではないので、こんな素晴らしいものを作れるなんて羨ましいです
そして、今は…
「ドッグフードと混ぜてあげていますが食べさせ始めて圧倒的に毛並みが良くなりました。」
一緒に飼っている元気なフレブルちゃんの方まで毛並みがよくなっているそうで
血が不足すると「毛」にも栄養がいかなくなるので、毛がパサパサになります。
この子の場合、最終的な目標は、「てんかん発作を止める」ですが、そのために少しずつ体質改善をしています。
昨日一度発作があったそうですが、前は連続して起きていたのが、それっきりで落ち着いています。
発作があまりにひどければ、西洋医学のお薬で止めることもアリだと思いますが、何度も押さえ込むと、あるときドカンと大きな発作が来て、お薬でも止まらなくなることもあります。
東洋医学では、根本から体質をかえて、「自分の力で治していく」ことを目標にします。
まだまだ先は長いかもしれませんが、確実に前に進んでいます
きっとこの子も、自分の力で治すことができるはず
色んな方向から治療ができるように、私も頑張ります