ママ獣医師の鈴木綾香です
先週みっちりあったリハビリセミナー。
どうやらものすごーーーく疲れていたようで… かなり気を消耗してたみたい
セミナー翌日から毎日頭痛がし、最終日は胃痛と腹痛をこらえながらの受講でした
皆さんからノロ？インフル？て言われましたが…
ただの「疲れ」です
それくらい過酷なセミナーだったこと、ご推察ください
セミナー終わった途端、治りました
そして、今日お話しするのは、横浜にいる間にご相談があったボーダーコリーちゃん。
1月末から自力では立つことができなくなって、食欲も落ちてきたそうで…
このまま寝たきりになっては大変！と、福岡に帰って来て、 早速伺いました。
これは、鍼に電気を通しているところなんですが…(頭が右です)
どんだけぐったりしてるかわかりますよね？？
写真を撮っとけばよかったんですが、もうほんとに目に力がなくって…
支えないと立てず、顔をあげるのも億劫そうで、ハーハー呼吸が荒い状態でした
全身を見ていって、後ろ足の筋肉が落ちていて、胸の真ん中(肝兪というツボ付近)とその反対側のお腹側にかなり熱を感じました。
そして、血液検査を見てみると、肝臓の数値がかなり高めで貧血もありました
前足の肉球
後ろ足の肉球
肉球には、ハリもツヤもありません
「気力」もないし、「血」も足りないということが、肉球にも表れています
この子の場合は、後ろ足が悪くて立てないというよりも、「気力」がないので、立つのも億劫だし、「血」が足りないので、フラフラしてきついのだと思われました。
東洋医学でいう「肝」というところは、気を巡らす作用があり、血を貯蔵する所でもあります。
その肝の作用が弱っているため、気力のなさや貧血などの症状として現れていたのです。
そして…
自力では立てなかった子が…
ご飯も近づければやっと食べるくらいだった子が…
施術が終わって、私が飼い主さんとお話ししていると…
いきなり、ムクッと立ち上がって、ご飯のところに自分で行き…
皿まで舐めるほど、ご飯をバクバク食べました
もうねぇ、目がぜんっぜん違う！！
飼い主さんも、「目が！！」て言われてました
そして、私が帰ろうとして玄関まで行くと、足音が…
なんと部屋から、ちゃんと自分の足で歩いて、最後に見送りに来てくれたのです
これには、飼い主さんも私もビックリ
(ビックリしすぎて、写真も撮ってない
)そして、私が帰ったあと「外に行こう！」といってきたようで、そのときのお写真がこちら
私、思わず「これ、今日の写真ですか？！」て聞いちゃいました
だって、行く前まで自力では立てなくて、横になったままだったのに
飼い主さんも、お伺いしたときには、とっても暗くなってらっしゃいましたが、帰るときには素敵な笑顔
やっぱり、飼い主さんの「気持ち」は大事ですねぇ
この子に起きていたこと、まだ続きがあるなで、それはまた今度お話しします
3/12 大阪でのセミナー
こちらでは、今回のような肉球や体の状態で見る体質チェックと春特有の「肝」の症状についてお話しします
今、だんだん春に近づいてきて、この「肝」の弱りが見られる子がとっても多いです
飼い主さんも勉強して、いつもニコニコでおうちの子と過ごせるようにしましょうね
あ、そういえば、セミナー行く前に具合が悪いと心配していたうちのライですが
私がいない間は、1回も吐かなかったそうで、すっかり元気です
今日も、息子と私の膝を取り合いです
１週間、猫に触れなかったから、可愛くて可愛くて仕方ないです(笑)