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ママ獣医師の鈴木綾香です
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皆さん、お正月をいかがお過ごしでしょうか?
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今日は、ダックスさんに多いヘルニアについてです
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最近、ヘルニアのダックスさんの往診に行った時に、
「この子、元々お腹の調子も悪いんです」
「この子、すい臓も悪いと言われたんです」
といわれることがよくあります。
西洋医学的に見て、ダックスさんがヘルニアを起こしやすい場所というのがあるのですが、実はそこは中医学的に見ると、
「脾兪」(ひゆ)
と呼ばれる、胃腸系のツボがあるところなんです。
西洋医学的には、
「この場所にヘルニアがあるから、手術(もしくは鎮痛剤かステロイド)しましょう」
「下痢もしてるので、下痢止めを出しておきましょう」
などと言われて、お薬を何種類かしばらく飲まなければいけません。
ちなみに、ヘルニアの子が膀胱炎になることも多いですが、そこもヘルニアを起こすことがよくある「腎兪」の位置を痛めていることがほとんどです。
でも西洋医学的治療では、体を根本的に治しているわけではないので、大概、ヘルニアも下痢などもまたぶり返します。
中医学的治療は、そこの部位だけを治すということはせず、全体のバランスを整えるので、ヘルニアも下痢も、他のところの不調も全部治っていきます。
西洋薬は、その時の症状をポンッと治すので、例えばものすごい痛みがあったり、下痢がひどすぎるなどの時には、中医学的治療と併用したりもします。
逆に、鍼や漢方など中医学的治療を行うときには、一回のみではなく、定期的に継続して行っていった方が、体の不調は治りやすいです。
(ヘルニアの痛みには1回の鍼治療でも、とてもよく効きますが)
では、どれくらいの間隔でやればいいのかというと、私も通っている鍼灸院の先生に言われますが、
「1週間に1回の治療がベスト」
です。
ただ、ペットの場合は、飼い主さんが出来ることもあると思いますので、私が往診にいくときには、その後のケアの仕方も教えています。
それでも、やはりせめて1ヶ月に1回は鍼治療などをされて、気の流れをよくしてあげることは、体のバランスを整える上でとても大切だと思います。
私は、中医学を勉強している今でも、西洋医学の勉強会やセミナーにも参加します。
そうすると、今回のように、色んな研究のもと、障害が起きやすい部位がここだと言われているところが、実は中医学的に見ても一致していたりすることが多いことに気づきました。
中医学は何千年も前からある考えなのに、今の考えとも一致するなんてすごいですよねぇ。
昔の人たちは、鍼や漢方などを使うことで、これらの病気を治していたんですね。
今年から各地で行う予定のセミナーでは、特に動物関係のお仕事をしていらっしゃる方には、詳しくこのようなお話をしていきたいなと思っています
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とりあえず、1月9、10日の東京に向けて、色んな情報をご提供できるように準備してますので、お会いできるかたはお楽しみに
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