あのちょっと(愛媛)県民の反応なんですけど、

この告発して以後ですね、

仙波さんはその時、一人ぼっちになってたわけですが、

支持者が増えてきたと思うんですけど、

どういう反応だったかっていうのを東(玲治)さんの方から・・

 

東「いやもう僕たちは、こういう問題だから、

もっと広く伝えられると思ってたんですね。

皆さんの力で伝えていただけると思ったんですけど、

この裏金の問題というのは、他のニュースでもそうなんですが、

皆さんそれほど強い関心も示さないし、

ニュースが途絶えてしまうもんですから、

実は伝わらないところがありまして、

 

仙波さんに話を聞きたいという人、会ってみたいという人は、

いくらでもいるわけですね、

告発直後は電話が殺到して、一日ずっと電話の対応したぐらいですから、

じゃあ仙波君、こういうふうに思ってくれるんなら、

そういう人たちに直接会って。直接君の話をしようじゃないかと、

仙波君だけが持ってる説得力が、

皆さんに真実を伝えることに役立つだろうと、

そう思いまして、県内でも県外でももちろんですが、

県内では至るところで5人以上が集まったら、

必ず行って話をするということを繰り返してきました。

 

皆さん聞いて初めて、新聞やテレビでは分からなかったんだけど、

仙波さんの肉声で聞いて、分からないことについては、

これはどういうことなんですかって、問いただすことによって、

初めて全てが分かったという風に、言っていただきます。

それは今でも続いてますし、報告集会をすると、平日であれなんであれ、

非常に熱心な方が、遠方からでも来ていただいてます。

だから まだこの問題というのは、

警察の期待するような形でとどめをさされてはない、

終わってはいない、今ならまだ間に合うんだという風に、僕は思って、

とにかく定年の日まで彼は、定年退職する日までは、

こういう作業を続けていこうという風に思ってます」

 

はい。仙波さんに伺います。

あの一審の、このまえの一審の判決が降りた時ですね、

県民の皆さんの反応はどうだったでしょうか?

 

仙波「私は、当然の判決だ、私が負けるはずはないと思ってますし、

僕が今日、この場所で、53回目の裏金の話をしてるんですけど、

全国20都道府県ですね、もっときついこともたくさん言ってきました。

だけど万に一つ嘘があれば、当然、懲戒免職なんです。

信用失墜行為です。でも何のペナルティも何の注意も出てないんです。

私は 真実を話してます。

なのに裁判で、難しいという風な意見を言った弁護士もいました。

だけど実際、判決が出た時ですね、

これほど喜んでくれる人が多いのかっていうぐらい、

喜んでくれるんですね。

あの道会う人、道会う人で、一番、私が嬉しいその喜びはですね、

若い警官が、名前も言わずに電話をかけてきて、

部内電話でですね、『おめでとうございます』じゃないんですよ、

『ありがとうございます』と言うんです。

彼らは『仙波部長のおかげで我々は、

もう(ニセ領収書を)書かなくて済んだ』と。

もうこれが嬉しいと言うんです。

本部ですれ違っても、キョロキョロッとして、

周りに(誰も)いなければ、みんなお礼を言うんです。

注:内部告発の記者会見の後、署内全体に、お達しが出て、

  完全に無視しなければ仙波氏同様に警察の敵とみなされ、

  出世の道が閉ざされる、というきびしい状況が続いた。

 

若い警官は、少しずつですけど変わっていってるんです。

いっぺんには無理ですけど、変わっていきます。

警察が腐れば、他の官公庁も腐ります。

警察が正しく清くなれば、他の官公庁も、怖いんです。

そのためには、この日本の警察の裏金を、完全にですね、根絶して、

みんなが一生懸命、高いこころざしで犯罪捜査ができるということを、

僕は期待してます。

だから皆さんの力を借りるしかないかもしれませんが、

どうかご理解と、本当にご協力を、もう心からお願いいたします」

(2時間5分04秒~2時間10分4秒まで)

 

(2時間10分5秒~2時間17分00秒)

個別対談・インタビュー

 

「あの、基本的にはですね、

何も詳しくないという立場から、(仙波さんの)お話を伺いたいと思います。

警察に対する信頼というのはですね、みんな特に、日本の国民というのは、

警察に対する信頼っていうのは非常に高い、と言いますか、

おまわりさんは間違ったこと、不正なことを、やってるとは、思わない。

裏金作りの話は聞いたことあるけれども、

それはごくごく例外的に一部の人間が、不心得者がやったんではないかと、

イレギュラーにね、まさか組織的なことではないと、

こういう風に思ってる人が多いと思うんです。

現実の実態は、ズバリどういうことなんですか? どんなものでしょう?」

 

仙波「はあ・・今でもそういう感覚でいるんでしょうかね~?」 

  「圧倒的多数はやっぱりそう思ってると思いますよ」

仙波「警察がキレイとか?」

  「はい、それはやっぱり、マスコミとですね、警察の、

持ちつ持たれつの関係っていうのもありますから、

マスコミで 警察の不祥事というのは、

特別な、何か事件が起きた時に、

その事件についてのみ報じることはあっても、

それが組織的な体質であるとか、っていうことを掘り下げて、

調査報道が行われるってことは、まずないと思いますね」

 

仙波「うん、それなら私が現職で、本当に命をかけて告発した行為は、

全く報われてないですよね」

  「そうですか、その頃のお話から、まず順を追って、

お話伺いたいと思いますけれども」

 

仙波「結局まあ日本の警察というのは、25万人のノンキャリア、

そして500人のキャリアという組織ですね。

一般職員の方を入れますと、大体29万人ですから、

ざっと30万人の、最も大きな権力組織ですね警察はね」

注:

 

  「国家権力の、最大の組織ですよね」

仙波「最大最強でしょ。検察庁も色々言われますけど、

検察庁は本当に一部分の幹部しかいませんし、

そういう意味では、市民の方と接触している最高の権力機関は警察ですね。

その警察が 全部ですよ、100%裏金に汚染されている」

  「100%?!」

仙波「100%です。私自信持って言います」

  「100パーセント・・

それ街のおまわりさんから、高級官僚まで、上から下まで?」

仙波「もちろんです」

  「おお~、これあのユーストリームと言ってですね、

全部生中継で流れてますから、

後で編集できないんですけれど(大丈夫ですか)?」

仙波「もちろんそうで、そういうことで、

だから私が今まで25の都道府県で、97回の裏金講演をしてきましたが、

そこで必ず最初に話すことは、

日本というこの国の中で、いろんな団体、

組織、企業、官公庁ありますね?

その中で日常の、通常勤務を通じて犯罪を行っているのは、

ヤクザと警察であると。

それを私、90何か所で言ってるんです。

じゃ、具体的にどうかと言うとですね、

署長以上の管理職は全員、年間数百万円の裏金をふところに入れている」

  「数百万円?」

仙波「年間ですよ。一人がですね」

  「は、ちょっと言葉を失いますね」

仙波「5年前に告発した当時はですね、

年間全国で 400億円の裏金が、幹部に入って いたと」

  「年間で! 全国で! 400億円!

その原資というのは、もちろん税金ですよね?」

仙波「もちろん税金です」

  「ちょっと、これ初めて聞いた人は本当に、

いまクラクラしてるんじゃないかと思いますよ」

仙波「でもねえ、97か所で講演を行って、

そのうち現職で私60回(裏金講演を)やってるんですよ、

60回は現職の状態で言ってるわけです」

  「愛媛県警の警察官として?」 

仙波「そうです。やってるわけです。

万に一つ、嘘があれば、とうぜん懲戒免職でしょ?」

  「ああ~、そうですね。(懲戒免職に)ならない・・」

仙波「でしょ? 私、定年退職してますから。

それだけでもう私の言ってることが、真実かウソか、

判断できると思いますね」

 

  「なるほど~! 当然、現職の警官として告発した5年前、

2005年、圧力あったでしょうね?」

仙波「もちろんです」

  「定年退職される、退職されたの60ですから、去年ですよね」

仙波「去年です」

  「この間、相当の圧力は・・」

仙波「もちろんです! もう尾行、張り込み、電話の盗聴、

メールの盗聴ですね。そんなこと、当たり前です!」

  「おお~」 

仙波「私は全国講演をするたびに、都道府県警の、

特に公安の連中がですね、必ず私の行動を監視ですから。

会場へ来てますもん。録音機持って」

  「あ、そうですか。ここにも、来てますかね?」

仙波「いや、今日はもう、私はもうOBですし」

  「ええ、ああ」

仙波「だから、ある意味、彼らにしてみればまだまだ邪魔な存在ですけど」

  「ええ ええ、ええ ええ」

仙波「よく似た立場に、先日亡くなった黒木さんがいるんですね」

  「はい、そうですね」

仙波「彼と僕は、友人でしたから、立場は違いますけど、

ある意味つながってるとこあったわけですね。で、彼は亡くなりました」 

  「うんうん、いや、ちょっと待って。だから亡くなるって・・

私も黒木さんね、やはりユーストリームでのインタビューをやって、

お出でいただいたんですよ。

ずいぶん長時間、あの岩手の事件について2時間半ぐらいお話いただいて、

最後の講演は、あの寺澤君が乱入してくれてですね、

盛り上がったんですけれども、

大変残念な事件で、ご冥福をお祈りしたいと思ってるんですがね。

自殺ともねえ・・ひょっとしたら事件性のある事件なのではないかとも、

ささやかれてはいますが、今のところ我々のような立場では、

何かこう確証を持ってですね、断定できるわけでもない・・」

仙波「もちろんです」

 

注:黒木さんが亡くなった・・ 黒木昭雄氏と岩手県警についての動画↓↓

 

「父の死は"殉職"なんです」“捜査するジャーナリスト”命かけた最期の事件|ABEMAドキュメンタリー (youtube.com)

 

 

 

 

 

岩上安身によるインタビュー第16回 ゲスト 黒木昭雄氏、死亡8ヵ月前のインタビュー ~岩手殺人事件の真相究明に命を懸けた執念の「ジャーナリスト魂」 | IWJ Independent Web Journal