この世界の実像、実体、現実の姿ということを、ときどき考える。

私の目でとらえた世界が、この世界の実像、実体、現実だとは思わない。

私の目に入ってくるのは、

目という限界のある感覚器官でとらえた光の反射。

そして光の反射を読み取る脳の、不完全な解析。

生活には困らないていどの視力しか、自分に備わってないということ。

目ひとつをとっても、そういうことなので、

この世界の実像、実体、現実の姿に思いをはせるのは、

私には大それたことなのかもしれません。

 

今年のミヤマキリシマは、いつが最高の状態なのか、

そして自分はいつ九重に向かうのか、

毎日調べながら考えている。

もう何度も通っているので、

どのような風景が私を待ってるのか、だいたいわかってる。

写真や映像だって、じゅうぶんすぎるほど見ている。

だのに自分は今年も行くのかなと、

他人ごとのように思いながら、けっこうマジで検討してる。

現地に行くと、目には見えないけれども、

自分の不完全なセンサーでは感じ取ることのできない何かを、

全身で感じ取ってるのかもしれないな。

開花の状況と、天気の状況と、自分の状況とが、

ぴったりそろう日なんて、そうそうなくて。

ギリギリまで待つつもりです。