調理中に包丁で指を浅く切った。
大した傷ではないがけっこう痛む。
痛みもいろんな痛みがあるがこれは心配のない痛み。

私の首に居座ったコリと痛みを表現するのはむずかしいが、
鈍い、だるい、重ったるい感じが伴う痛みです。
十数年もの慢性的な痛みは組織の異常さを物語る。
慢性的な筋肉の拘縮と血流の不足により麻痺・シビレを伴う。
浅い切り傷のような、くっきりした痛みではなく、
得体のしれない、いやらしさを帯びた痛みは非常に厄介なもんです。

コリに指で圧を加えてやると、切り傷のような鋭い痛みを感じることがあり、
ハッキリしない鈍痛を感じることもあり、痛くも何とも感じないこともある。
鋭い痛みのほうがはやく回復する、

その根拠は組織の状態がよく、神経が正常に機能してるから。
鈍痛の場合、やがて鋭いはっきりした痛みに変化すれば回復する。

痛みが鋭くなるのは血流の回復により、神経が正常に働き始めたから。
もっとも厄介で時間がかかるのは痛くも何ともなくなったコリ。
組織の状態がよくないため神経感覚がマヒしてると思われる。
組織をゆるめて血流を回復してやると、しだいに鈍痛を感じ、

やがて鋭い痛みに変化する。
組織の神経感覚が正常を取り戻せたわけです。
「痛くなかったのに痛くなった。悪化した」とされがちですが一時的なら好転反応。
痛みがハッキリ感じられるようになったのは、
むしろまっとうな改善のあかしでしょう。