「二色の虹」という話を受験生のときに読んだ。
二色の虹がどこかで見れるのかなって期待したけど、ちがってて。
虹の色は七つと思ってる文化圏もあるが、

虹は二色という認識の文化圏もあって、

色を区別する言葉そのものが七つもないらしいんだと。
あんまり不思議な話に思われて、ずっと引っかかっていた。

その後、水墨画について話を聞くことがあり、
墨の色、あれって何色だろうかと。
黒と灰色、そのくらいじゃないのって思ってたけれど、
水墨画に関心の深い知人に言わせると、墨には数えきれない色があるらしく、

水墨画を描くひとは墨で色の違いを自在に使い分けるんだと言う。

自分は操体法やってるから腕を曲げるとか足を伸ばすとか、
一つの動きにも千変万化、ちがいを感じ取ることができる。

腕の曲げ伸ばし一つにしても、どのあたりの筋肉が、どのていどの力加減で、
どのくらいの静止状態、どのくらいの瞬間脱力、
次の動きまでにどのくらい時間を空けるか、などいちいち判断・確認するよ。
全ての、どの動きにも、このような作業が伴うといったら、
ウソだと思うひとも、もちろんあるでしょう。
「あり得ない」「妄想・思い込みだ」とか、「めんどくさい」「わずらわしい」とか、

けっこう言われるけれど、操体法はまさに動きの水墨画といえるかも。
体操やってるひとは動きの解釈が操体法とまるきりちがう。
操体法を実行してるつもりで操体法になってないケース少なくないんじゃないかと