肩のコリで心臓は止まると伺い、あわてる。そんなバカなと思う。
そのようでは筋肉の理解はまだまだ。
心臓疾患のひと何人かみれば上背部が固いという共通点がある。
上背部が固いから心臓をやられるのか。
心臓やられると上背部が固くなるのか。
心臓と上背部は何の関係もないのか。
そのいずれかが考えられる。

ロードバイクに乗るひとで、
上背部が固く、慢性肩こりのひとが操体法に来られ、
「心臓不整脈で困っている」という。
上り坂をこぐと、ふつうなら脈拍が上昇し、
心臓は全身に栄養と酸素を送ろうとしますが、それがないんだって。
激しい運動を始めても心臓は知らんふり、ふだん通り。
発作時は栄養も酸素も不足して全身パニックになるんだそう。
操体法で治りますかって訊ねられ、体をみさせてもらって、
治るか治らないかわからないけれど、
上背部の固さ強烈ですね、肩こりはどうですかと訊ねたら、
「肩こりなんかふつうにある」とおっしゃるので、
「とりあえず上背部の固さを何とかしませんか」と提案。
左右の肩甲骨、そして左右肩甲骨のあいだを集中してゆるめることに。
すると「不整脈が出なくなった」「健康診断で不整脈を指摘されなくなった」
との報告をいただく。
以来、発作は出たり出なかったり、

中の固さでおもしろいように結果が異なる。

上背部をゆるめると心臓の発作が消える。
上背部が固くなると心臓の発作が出てくる。
これは顕著でしたので、上背部を固くしてて心臓にいいことなさそう。