注射で病気にかからんとか軽症で済むとか、

そんな話をどれだけ聞かされてきたかわからんけど、

「ワク〇〇神話」っていう話も専門家の論文にある。

神話って、どういうこと?

ワク○○の罠という本にも神話の紹介ある。

都合のいい注射があるのかって思うけど賛否両論なので、

机上の空論って言葉もあることだし、

絵に描いた餅っていうか、

つじつまの合う、わかりやすい、合理的な話だからといってね、

信じることもできなくて、ずっとずっと考えてきた。何十年も。

 

自分は受験で世界史が必修で、志望を途中で変更したこともあり、

参考書を三年間で丸暗記したけどヨーロッパの世界征服ですね、

大航海時代から新大陸「発見」、先住民の大量死亡と激減・全滅、

そのあたりが非常にショックで、歴史観人生観大きく変わった。

世界史の流れとワク○○神話はとても関係あるらしい。一説によると。

 

時は15世紀のヨーロッパ、生活の水準が低かったみたいですね。

大学でも研究者のあいだでよく話題になってたんだけど、

衛生面とくに都市が不潔きわまりない。

町の側溝がトイレ、下水道もなくて川が汚水で、その水を飲用にも使う。

昔のヨーロッパのパンデミック、いまと同じ土俵で考えるのはおかしいよ。

不潔な生活環境、貧困など、生活の質が原因だったんじゃないのって話。

 

15世紀はスペイン・ポルトガルによる大航海と新大陸への進出の時代。

新大陸にもともと住んでたひとびとは、

銀山やプランテーションなどで過酷な労働させられたり。

外部から持ち込まれた病気に感染したり。

それで激減・全滅したって話を参考書で知った。

問題はここからです。

過酷な労働についてですが、

頑健な先住民にして3か月前後しか生きられないほどだった。

危険な労働、長時間の労働、そして管理者による暴力。

家族や周囲が殺されて平和な暮らしが一変しただけでも、

長くは生きられない感じするし、

余命3か月で働かせて人間をどんどん交換・使い捨てたという。

この事実を目立たなくするためなのか、

先住民の激減した主な理由は、

外部から持ち込まれたウイルスや病原菌に、

免疫のない先住民が襲われてバタバタ死んじゃったという、

感染症って恐いですよねっていう、

わかりやすく組み立てられた話が、

「主流」として言いふらかされてきたらしいんだけど、

感染症専門家たちは、そんな話は通用しないと指摘してる。

感染症学的に考えるとあり得ないという内容の論文ですね。

自分も感染症の専門家じゃないので、最初知ったころは、

「バカな論文もあるもんだ」くらいの受けとめ方でしたが、

何度も考え直すうちに「死人に口なし」って言葉が思い浮かぶ。

死因なんか、あとでどうとでも言えるし証拠もないでしょう。

先住民は野蛮で不潔で劣った生活状態をしてて、

ヨーロッパ人は進んだ文明をひっさげて入植してくるっていう先入観、

知らず知らず自分にもありますが、

資料に触れるたびに、自分のイメージを修正する必要を感じる。

自分は知らず知らすヨーロッパサイドの目で先住民を見てる。

ってことは、学校の授業を受けたり受験勉強しよったら、

おおかたそうなるっちゃないとかな。

 

先住民の住んでいた都市は衛生面で非常にすぐれていたという。

水もね、新鮮できれいな湧き水だったって当時の記録が残ってる。

先住民は生活環境に恵まれて健康状態も非常によかった。

よって病気に対する抵抗力もじゅうぶんで、

未知のバイキンにさらされてバタバタ死ぬというのはおかしな話。

逆にいうと外部から侵入したひとたちだって、

新大陸の未知のバイキンにさらされたわけでしょう。

先住民だけがバイキンに負けて、

ヨーロッパ人だけバイキンに負けなかったって、

偶然なのかとの指摘もある。

 

考えれば考えるほど先住民が激減・絶滅に追い込まれた直接的死因、

目に見えないバイキンによるものだったのか疑問が残る。

そうじゃないとしたら国家組織的に運営された、

非人間的で暴力的な扱い、過酷な労働によるものだったのでしょうか。

恐ろしいのはウイルスなのか、それとも人間なのか、

まさに歴史の闇の広がりを感じるね・・。