仰向けに寝てると足を曲げたくなる。

曲げたくなった片足のひざを立膝にすると、

足の裏の支えで上半身の力が抜けてラクになる。

足の裏で床をじわっと押してみると、腰や背中に力がのぼってくる。

足をどこに置くがよいか、いくつか試して床を押すうちに、

「ここだな」って落ち着く場所が見つかるもんです。

 

足の裏で床を踏んでみるが、

かかとで踏む・足裏全体で踏む・足の指先で踏む、

これでゆるむところが異なるし、力のルートが違ったりする。

かかとで踏みつけるなら、ひざ曲げの角度はこうか、

力のルートはこうかいなと試すうち、やり方も見つかるもんです。

 

左の足の裏で床を踏んでいくと、左の腰が浮き上がってきて、

体のかたちも変われば重みを支える場所も変わる。

右の足の裏で床を踏んでいくと、今度は右の腰が浮き上がってきて、

姿勢も支えも移動する。

腰の骨というか骨盤というのは寛骨という左右二枚の骨が、

仙骨で合わさっている。

骨盤は一枚の骨でなく、二枚に分かれているので動きも柔軟、などと思う。

足の裏で床を踏み、傾きができて、体内の重みがざざ~っと流れてく

右へ傾けては真ん中に戻り、左へ傾ける。

波が寄せては返すようにやっていると、

動きについていけないところが何か所かわかってくる。

右へ傾くのは何ともないが左へ傾くと息苦しいとわかれば、

右に傾けたままじ~っとしてる。

真ん中に戻っては右へ、右へと同じ動きを繰り返すと、

左に傾けても平気になる。

半ば遊びで無心に確認するのが楽しい。

 

最後の仕上げに両足そろえて立てひざの姿勢とし、

左右の足で床を踏みしめ、腰を浮かせて姿勢をキープする。

肩甲骨や首が床に押しつけられるのがわかる。

ぽたりと腰を落として休むと、押しつけられていた場所がゆるむ。

何度か動きを繰り返す。

床を踏みしめる角度、ひざ曲げの角度、顔の向き、など、

「ん、これがいい」とわかるまで繰り返す。

三度繰り返せば三度とも、ちょうどよい角度が微妙に異なるのが常です。

 

背中や腰の調子がもうちょっとの場合には、

うつ伏せ、もしくは四つん這いになって軽く動いて調整を加える。

ふと気がつくとこんなことばっかりしてる。