『敵中横断三百里』建川陸軍中尉 | 福岡県の城

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『敵中横断三百里』

著者 山中峯太郎

 

☝注文していた本が届きました!

 

主人公のモデルは建川美次(たてかわ よしつぐ)中尉。

タイトル通りの挺進斥候に成功。

その情報により

奉天会戦は日本の大勝利。

 

 

☝これは実話です。

 

☝挿絵はリアルでシブイです!

 

☝これは子供用の本ですよ!

昭和5年に25を足したら30ですので

1930年に『少年倶楽部』に掲載されたのでしょう!

 

当時の男の子の夢は

『陸軍大将』でしょうか!

 

建川美次は中将まで上り詰めます。

建川中将の活躍はたくさんありますが

いちばん有名なのは満州事変勃発のところですね。

 

~前略~

 石原莞爾と板垣征四郎は当初9月28日に事を起こす予定でいたが、中央部はその情報をキャッチしていたらしく、それを未然に防ぐため、その10日以上も前に建川少将(当時)を現地に派遣してきたのである。建川は満州事変を防ぐ「止め男」の役を負わされていたのである。建川が18日に奉天に来る、という連絡を受けた板垣と石原は慌てた。もし建川が「満州で事を起こしてはならぬ」などという天皇の直接命令を携えて来たりすれば、すべては御破算になってしまう。そこで急遽予定を繰り上げ、建川が奉天に到着する日の夜に決行することにした。前もって既成事実を作ってしまおうとしたのである。18日午後に奉天に到着した建川を板垣は出迎え、料亭「菊文」に連れ込んだ。きれいどころの芸者がズラリとそろい、たちまち酒宴が始まる。「建川閣下、長旅でお疲れでしょう。仕事の用件は明日ゆっくり伺いますから、今日は思いっきり飲んで寛いでください」と板垣は建川にしきりに酒をすすめた。建川がたちまち酔いつぶれたのを見届けた板垣征四郎は、女将を呼んで「あとは頼む」と言い残し、そっと引き上げた・・・。

~後略~

福井 雄三著『板垣征四郎と石原莞爾』 より

 

他の満州事変に関する文献を読んでも、ほぼ同じ内容が書かれています。

俗にいう「15年戦争」のまさにスタートの一コマです。

 

教科書を鵜呑みにせず本当の歴史を学んでみませんか?