今年最初の読書会は8名の初参加者にご参加頂き、新旧入り乱れる中、純文学やミステリ、ファンタジーなど多様なジャンルの本で盛り上がることができました!個人的には、『死の棘』や『赤ずきんちゃん気をつけて』など、近年顧みられることの少ない戦後文学作品が参加者の方々に取り上げられたことが嬉しかったです。両作とも今読んでも面白いと思いますので、未読の方はぜひ!ということで、今年も弊会をよろしくお願い致します!(スタッフ1号)
私が口を開けばSFの話しかしてなかったと思います。ごめんなさい!反省してません!HABITさん(酒場のシャトルさん?)で開催するとき、入り口がわかりにくいとの声を多くききましたので、ようやく写真載せておきます。遅くなってすみません。こっちは反省してます。初めての方も怪しい場所ではないのでご安心しておこしください。美味しいごはんが食べれます。今月はとり天とは鰆の西京焼きでした!(スタッフ3号)
天神駅から歩いてきてこちらの看板を左手に見たら
階段を上ります。
2階の右奥がお店の入り口です。
我々スタッフが数名で受付してますのでお名前を言ってください!
それでは、2019年1回目開催レポートをお楽しみください。
1月27日、大名・HABITで「第25回福岡文化系読書会」を開催し、計26名にご参加頂きました!また、当日は花野組(@hananogumistaff )の方が2月9・10日に天神で開催する「朗読活劇・三島由紀夫『黒蜥蜴』」の告知に来て下さいました!皆様ありがとうございました!
— 福岡文化系読書会 (@fukuokabunka) 2019年2月2日
当日紹介された本は次の通りです。 pic.twitter.com/2xIa907a4M
【参加者】高田大介『図書館の魔女(全4巻)』講談社文庫
— 福岡文化系読書会 (@fukuokabunka) 2019年2月2日
「国をめぐる権謀術数が巧みで、豊かな知識と言葉がこの物語の魅力だと思います。大人になってこんなに物語の世界に入り込むのは久しぶりでした。言葉、文章がちょっとカッチリしているので時間があるときにゆっくり読むのがオススメです」 pic.twitter.com/cqugS12Nkc
【スタッフ3号】コニー・ウィリス『クロストーク』早川書房
— 福岡文化系読書会 (@fukuokabunka) 2019年2月2日
「ドタバタ恋愛ものですが、テレパシーというオカルトちっくな事象に対して、ジャンヌダルクから三文記事まで大小様々な歴史エピソードを拾い上げ、仕立て上げたウィリス流テレパシー論が最高!興奮した!SFが苦手な方こそ是非」 pic.twitter.com/gJA1J6BlpB
【参加者】①島尾敏雄『死の棘』新潮文庫/②梯久美子『狂うひと 「死の棘」の妻・島尾ミホ』新潮社
— 福岡文化系読書会 (@fukuokabunka) 2019年2月2日
「①から②の流れで読むと①の「?」っていう部分がどばーとわかって、ぴゅーとなります。島尾敏雄は本当だめ男なんです!だめ男なんです!」 pic.twitter.com/VRRtuqiFvT
【参加者】庄司薫『赤ずきんちゃん気をつけて』新潮文庫
— 福岡文化系読書会 (@fukuokabunka) 2019年2月2日
「SNSでは過激な論調が目立ち、そういうものに『いいね』がつく。弱っている時は強そうで勢いのあるものにひかれてしまいがちだが、主人公はそこをぐっと堪えて自分の頭で考え、心の声に従い歩を進める。そこに自分の指針を見出す事ができた」 pic.twitter.com/RpGFQxAk7o
【参加者】九井諒子『ひきだしにテラリウム』『竜の学校は山の上』イースト・プレス
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「『ダンジョン飯』の作品による短編集。現実に幻想が当たり前のように入り込んだ不思議な世界。初期作ならではの作者の視点が強く感じられる2冊です」 pic.twitter.com/1uXAJrnpwt
【参加者】本谷有希子『静かに、ねぇ、静かに』講談社
— 福岡文化系読書会 (@fukuokabunka) 2019年2月2日
「『SNS小説』として話題になったが、『支配するもの・されるもの』というもっと根源的なテーマを描いているように感じた」 pic.twitter.com/Vxu8Gr9dOz
【参加者】迫稔雄『バトゥーキ(既刊2巻)』集英社
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「『嘘喰い』の作者が目下連載中の最新作。カポエイラをテーマとした点が目新しい。欠点も多いが今後の展開に期待」 pic.twitter.com/OATZYJnb1x
【参加者】アガサ・クリスティー『愛の探偵たち』ハヤカワ文庫
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「シリーズに登場する人物が、沢山でてくるので、親しみのわく作品集です。短編なので読み易くお薦めです」 pic.twitter.com/fsT5Ky48V1
【参加者】江戸川乱歩『孤島の鬼』春陽堂
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「初めて読んだ乱歩作品で、第一印象は『古めかしい、読みにくそう』だったけれど、読み始めたらスリリングで目が離せなくなりました」 pic.twitter.com/SUMjfauMp1
【参加者】長部日出雄『鬼が来た 棟方志功伝(上下巻)』文春文庫
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「人との出会いを自分の力で取り込んでゆく、その力には驚きを隠せない。/又、アメリカ人には、とても彼の考え、素振りが自然に受け入れられたことは、日本人を考えさせられた」 pic.twitter.com/R1rx7pnAha
【スタッフ2号】ピーター・スワンソン『そしてミランダを殺す』創元推理文庫
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「海外ミステリで昨年一世を風靡した『カササギ殺人事件』よりも傑作!と個人的には思います。衝撃のラストで閉じる第1章、そして第2賞以降は緊迫感溢れるストーリーで文字を追うのももどかしかったほど」 pic.twitter.com/3ZZQwUwFuD
【参加者】ジャスティン・O・シュミット『蜂と蟻に刺されてみた 「痛さ」からわかった毒針昆虫のヒミツ』白揚社
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「痛い!!背中をスズメバチに刺された子どもの死を思い出す!!」 pic.twitter.com/6Iwg1aXYZN
【参加者】①立原透郎『闇より深い闇』メディアファクトリー/②中村まさみ『見てはいけない本』フォア文庫
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「現代怪談の書き方なのでしょうか? 星新一のような短編集なのですが、一貫した何かがある訳でもなく……/ネット文を読みなれている人の文だったよ。ちょっとショックだった」 pic.twitter.com/z2d7OUqpz3
【参加者】朝井リョウ『武道館』文春文庫
— 福岡文化系読書会 (@fukuokabunka) 2019年2月2日
「選択すること/正しさとは/アイドルの本質/本当のファンとは」 pic.twitter.com/eKc7ND1v5m
【参加者】多和田葉子『地球にちりばめられて』講談社
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「異文化と外国語で生活して、自分の居場所と声を見つけることや、その環境で自分の国の文化や国語にどういうふうに考えればいいかというようなテーマを探求するところはとても面白かったと思います」 pic.twitter.com/fpjXhmAZz4
【参加者】蒼月海里『水上博物館 アケローンの夜』幻冬舎
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「人外、アヤカシ、動物……。蒼月さんの本の登場人物は、とてもユニークで、温かくて、まるで家族のようです。1人1人(1匹?)それぞれの想いが、蒼月さんの言葉は心につき刺さるものも多いです。その言葉が心をえぐり、心を安らげます」 pic.twitter.com/IBfk39tqqq
【参加者】小川隆『禅思想史講義』春秋社
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「禅の体系をわかりやすく説明しながら、現代へとつなげる良書。禅の本来性をとらえ、生身の現実態と結びつけるにはどうすればよいか?」 pic.twitter.com/0pdXkkZPqU
【参加者】三上延『ビブリア古書堂の事件手帖(全7巻)』メディアワークス文庫
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「古書を巡るミステリー。初版本は高価ですね。せめて復刻版で読みたい本がありますよ。1話毎にストーリー展開が面白い作品です」 pic.twitter.com/35ZN0OkxBq
【参加者】葉室麟『秋月記』角川文庫
— 福岡文化系読書会 (@fukuokabunka) 2019年2月2日
「『山は山であることを迷わぬ、雲は雲であることを疑わぬ、ひとだけがおのれであることを迷い、疑う。それゆえ風景を見ると心が落ち着く』。主人公のようにまっすぐ生きていきたいと思います」 pic.twitter.com/Dqbt0jmE4M
【参加者】吉田修一『横道世之介』文春文庫
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「長崎から進学の為に上京した主人公・世之介くんの日々が瑞々しい描写で書かれていて、その天真爛漫さに心癒され、かつ自分の過去の記憶も鮮やかによみがえってくるような不思議な感覚を覚えた。長い人生の中で、ふと初心に帰れるような良い作品でした」 pic.twitter.com/fo8gGjQ3qz
【参加者】瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』文藝春秋
— 福岡文化系読書会 (@fukuokabunka) 2019年2月2日
「様々な父と母に様々な愛情を受けて育つ主人公の様子を見て『家族らしさ』という既成概念が取り払われた感じがした。美しいラストシーンは涙せずにはいられません。2019年の本屋大賞にノミネートしていますが、ぜひ大賞を受賞してほしい」 pic.twitter.com/ZaY34xoRBa
【スタッフ1号】井田博『日本プラモデル興亡史 子供たちの昭和史』文春文庫
— 福岡文化系読書会 (@fukuokabunka) 2019年2月2日
「1966年に日本初の模型専門誌『モデルアート』(@ModelArtInc)を創刊したのは福岡・北九州の模型店主だった!日本でプラモが生まれて60年を迎える今こそ読み返したい1冊。地元の新旧模型ファンの方々にぜひ!」 pic.twitter.com/7AIJI6ErBX
【参加者】たかのてるこ『ガンジス河でバタフライ』幻冬舎文庫
— 福岡文化系読書会 (@fukuokabunka) 2019年2月2日
「著者初めての作品。インドやアジア各国に行っての面白いエピソードがまとめている。特にインドでの話が興味深く、本当にガンジス河でバタフライをする精神が楽しい!!」 pic.twitter.com/Tc5PU77hKC
【参加者】松尾スズキ『もう「はい」としか言えない』文藝春秋
— 福岡文化系読書会 (@fukuokabunka) 2019年2月2日
「『世界を代表する5人の自由人のための賞』なるほしくもない賞を受賞した中年・海馬五郎は妻の監視から自由になれるという理由だけで海を越えてパリへ向かうもそこで更なる不自由に見舞われる/作者自身を投影した『笑えるノワール』」 pic.twitter.com/IE4tfNescI
【参加者】古川誠『ハイツひなげし』センジュ出版
— 福岡文化系読書会 (@fukuokabunka) 2019年2月2日
「誰でも『弱さ』や『悩み』を持っている。そんな人たちをさり気ない優しさ、何気ない温かな言葉でそっと背中を押してくれるハイツひなげしの住人・小田島さん。素敵な方と出会えました。『ちょっぴり元気が出ないなー』。そんな時にオススメです」 pic.twitter.com/Qrtuk6bvVj
【参加者】ミルキィ・イソベ『ブックデザイン ミルキィ流』毎日コミュニケーションズ
— 福岡文化系読書会 (@fukuokabunka) 2019年2月2日
「デザイナーではなくても、本好きな人であればすごく楽しんで読める本。色々な意図を込めて本が作られていることを知ると、そこに書かれている内容だけでなく、本そのものも鑑賞する楽しみも増えると思います」 pic.twitter.com/ZoHt8qDhQQ