京都からのお客様に物件資料を見てどう思われたのか電話をして聞
いたのは、資料郵送してから7日目でした。
「いろいろ忙しくって」とお客様の奥様が答えられながらも物件資料の
一つひとつについて質問が帰ってきた。
「戸建てがいいんだけど、キャシュでお支払いするから安くなるかしら」
「主人の実家に近いのは○○と○○だけど、環境はどう」
「駐車場は2台とれるか、現地で確認したい」
「老後も考えて全て電化に変えたいと思っているけどやれる」
「購入後はどんな保証をしてくれるの」
答えられることは全てお答えして、福岡での待ち合わせ場所を決めて
お会いすることにした。
お会いして5日間、お客様であるご主人と奥様を車に乗っていただき、
午前中から夕方にかけて一日5件程度を中古住宅を見て回りました。
自社受託物件は2件であとは他社の受託物件なため、鍵のみ課してく
れて自由に見て下さいというものもあれば、受託会社の担当者がやっ
てきて、詳細にわたって物件のメリットを説明するもみの、まだ所有者
がいて住んでいる生の声を聞かしてくれるものと様々な体様であった。
紹介をした物件すべての内覧を終えて、さてお客様はどの物件を気に
いられたのか。
ここで「もし私がお客様の立場だったら」と想定して考えてみる。
定年退職を機会に故郷に戻り、元気な両親のそばで互いの生活のリ
ズムを大切にしながら暮らしていきたい。
生活をするに利便性が高いことは必要だし、年を重ねることを考えて
の間取りや空間も必要だ。
和室も必要だし、親戚の皆さんが集まる広さもほしい。筑年数も設備
もできれば新しいほうが良い。
オール電化、エコに徹したいので予算は改装費用も含めて考えたい。
落ち着いたただ住まいと管理の行き届いた住宅地であることが望まし
いし、隣人も自分たちと同じ年相応だと嬉しい。
この要望に応えられる中古住宅は1件だけ。
しかし、購入価格が予算オーバー。
価格の交渉ができるのかどうか。
その前にお客様は私の案内した物件の中から選らばられるだろうか。
続く