■応援ボイコット

この日、アビスパサポーター団体による応援は無し。

ヴェルディサポーターの声が響くレベルファイブスタジアム。

大人の事情を知らない小学生たちは、大きな声で「博多の男なら~」、

「アビスパ福岡!」を声の限り叫んでいる。

正直、複雑な思いで、胸が痛む。

「この少年たちの目には、この風景はどのように写っているのだろう。」


ボイコットは苦渋の選択とあった。

自分も理解はできるが、アビスパのために1人でも闘っている選手が

いれば、やはり応援するのがサポーターではないだろうか。


■闘う集団VS戦術なき迷走集団

応援がないため、試合中、選手の声はいつもより聞こえる。

アビスパで声がよく聞こえたのは、丹羽大輝。

久々のボランチだったせいもあり、動きはまだまだであったが

「右 左!」の声を出し、おそらく一番走っていたと思う。

ジャンボも前から体を張っていた。

しかし、この成績からもわかる通り、指示の声も少なく、

すっかりおとなしいチームになった。


一方のヴェルディは、アビスパディフェンスの甘いおかげで

ボールを難なくキープして、試合の主導権をにぎる。

レアンドロのシュートは、自分も「あっ、打たれる」と思った瞬間、

右足一閃、ゴールにつきささった。

それほど誰も寄せず、シュートコースもがら空きだった。


その後、アビスパは運よく田中のゴールが決まる。

ちょうど自分は相手ゴールの延長戦上にいたので、

ボール2つ分くらいはゴールラインを割っていたがよくみえた。

しかし、ヴェルディサイドは猛抗議。

無理もない、ラインズマンはなにもアクションをしていなかったから。

一体、どこをみてたのか?


結局、大黒のPKが決勝点。

必死に追いかけた丹羽が倒した形になったが彼は責められない。

むしろよく闘ってくれたと思う。


ヴェルディはものすごく強いとは感じなかったが、

ベンチも含めた選手も抗議するなど一体感はあった。

この分なら上位に上っていけるだろう。


アビスパは、チームとしてではなく個人として闘っていた。

相変わらず不安定なセンターバックコンビ、簡単に突破される左サイド、

走らない(走れない?)右サイドハーフ、繰り返されるミス。

前回の観戦時から進歩よりも退化している感がある。


■このチームは、どこへ向かうのか?

第2クールは、第1クールよりも悲惨な成績になりそうな予感。

篠田監督、あなたが辞めてもサポーターが恨むことはないでしょう。

むしろ潔いと評価されて、あなたの未来を応援することでしょう。


意見交換会にも出席せず自分の意見などもたない社長、

いつもピントがずれているGM。

おそらく組織を解体しない限り、悲劇は繰り返されるのだろう。


■自分の為に闘うべし!

しかし、試合は待ってくれない。

次は鳥栖との九州ダービー。

選手は自分のために闘ってくれ。

その姿をサポーターは見ている。

ひょっとしたら相手の監督やスカウトもみているかもしれない。

そうすれば、今後オファーもくることだろう。

そう思って闘う選手が増える事を期待します。