人工衛星の発射だの、いやいやそれはミサイル発射実験だのと物騒な話が幾度となく行われてきた。そんなもの見た目は一緒でロケットの先っちょの中身が違うだけで、見た目や、やる事はまったく同じなのだ。
外交を行う上でよく耳にするのが「国益」これがちょっと厄介な発想を生み出す元凶となる。つまりは自国の利益ばかりに目を向けて、結局相手には不都合なことが押し付けられたり、納得のいかない事態を生んでいるのである。もちろん愛国心は大切であろうが、相手国の気持ちも大切にしないといけないのが外交なのではないかと考える。国家間の摩擦や軋轢を生み出す原因の多くは、エネルギー問題、食料問題、領土問題である。一見、お互いの歴史観や宗教観が根底にあり、相互理解の妨げになっているように報道されるが、これはあくまでも歴史観や宗教観を持ち出すことによって、自国の強引な行動をを正当化したり、理解できない相手の現状から目をそむけているにすぎない。
外交とは常にお互いの利害が一致した「共益」でなければならない。いわゆるWin-Winの構図である。国家間の取引の前に、我々は人間なのである。自国の利益のために外交的圧力をかけたり、軍事力を強化したところで、いったい何が解決したのだろう。争いは常に「貧困」や未来を楽観できない「絶望」から生まれてくるものなのだ。現行の政治や軍事は相手を更なる貧困へと追いやる結末しか見えてこない。奪い合っては何も解決しないのだ。互いに分かち合うのだ。互いに儲けあうのだ。そこから初めて平和が訪れる第一歩となるのではなかろうか。
そんな、人間味に溢れ、シンプルな外交を推し進めてきた麻生太郎元首相の「平和外交」を日本人はどれだけ知っているであろうか。物事にはすべて原因がありそこから始まった現状があるのだ。根本的原因から決して目をそらさず、正面から打開策を互いのために本気で考える人たちで溢れかえって欲しいものだ。資本主義社会を否定するつもりは毛頭ない。しかし、現状は「独り占め」の考えで蔓延した社会なのだ。相手のことだけ考えようとは言わない。せめて相手が喜ぶことを外交の切り札にしてほしいと願っている。

マスコミが伝えない麻生総理の平和外交 【1of2】


マスコミが伝えない麻生総理の平和外交 【2of2】


Project X 中東に平和と繁栄の回廊を描け~麻生太郎の挑戦~





自由と繁栄の弧 (幻冬舎文庫)
麻生 太郎
幻冬舎
売り上げランキング: 38182