ボクは某金融機関の下請け的な会社に勤務しています。
そこで、カードなどを緊急に停止する仕事に従事しているわけですが、
ほぼ毎日数件、詐欺被害に遭われた方からの電話があります。
統計的にみると、日本全体では被害額は年間でなんと400億!
多くの方が被害に遭われているのが分かります。
その中で、今圧倒的に多いのが手渡し型の詐欺。
一時期流行った還付金詐欺は、ほとんど聞かなくなりました。
そこで今日は、手渡し型の詐欺に遭わないためのアドバイスをひとつ。
手渡し型の詐欺というのは、
犯行グループが自宅に直接、カードなどを取りにくるタイプですね。
手口はまず大抵、電話でのアプローチですね。
銀行員や銀行協会、あるいは警察などを名乗って掛けてきます。そして、
「アナタのカード、不正利用されてますよ」
などと言ってきます。
まずこのセリフで、相手を不安にさせ浮足立たせる。
慌てて「え!どーしたらいいんですか?!」
などと返したら相手の思うツボ。
すぐに停止の手続きを取るから、今からカードを回収に行きますよ〜、
などと言ってカードを受け取りに来ます。
この際、ニセのカードを封筒に入れて渡されるかも。
ついでに上手いことを言って暗証番号を聞き取り、
ものの5分もしないうちに、セブン等の近所のコンビニで50万なり100万なり、
簡単に引き出されてしまう事でしょう。
被害に遭わないためのポイントは2つ。
カードが被害に遭っている、という連絡は、
実際カード会社なども行なっていることなので、
ここでは詐欺グループかどうかはまだ判別出来ません。
問題はその次ですね。
1つ目。
カードを回収に行きますよ、
これは正当な機関はしないと考えていいです。
これを言われたら、電話を切るか警察を呼びましょう。
銀行も警察もそんなことは一切しませんし、
増してや銀行協会などは、現場機関でもなく、
客の家に訪問する事など100%ありません。
この時点でほぼほぼ99%詐欺グループです。
極めつけ、2つ目は、暗証番号の聞き取りですね。
これはもう100%ない!と断言出来ます。
これを聞いてくる人は100%詐欺師ですので、しっかりとご認識を。
この2つのポイントさえ押さえていれば、
例えば違うアプローチから来ても大丈夫です。
今は家にいても詐欺被害に遭ってしまう時代。
このことをしっかりと認識して、
冷静な判断をしてもらえたら幸いです。