投資家必読書といわれるバートンマルキール著、ウォール街のランダムウォーカーを読んでみました。


ものすごく長いです。なんと500ページ!
著者の主張は、やはりインデックスですかね、
インデックスファンドの優位性。
ファンダメンタルやテクニカルを駆使して個別に物色したところで、結局はインデックスファンドを上回ることはないだろう、といったことみたいです。
殊にテクニカル信奉者に対しては辛辣です。
チャートなどの過去の動きから未来を予測することなど無意味で実体的な価値は全くない、とまで記しています。
抵抗線だの支持線だの5日移動線だの無意味だったのか〜…
確かに例えばゴールデンクロスとか買いのサイン〜などといわれたりするけれど、
実際には程なくデッドクロスした〜なんてことは普通にありますもんねw

「モメンタムが再び蓄積された後の相場上昇は強気のサインである。しかしながらそれが支持線になるに足る証拠はまだハッキリとは現れておらず、またダウの40ポイント上方には抵抗線も存在している。したがって、これを強気相場と始まりとみるのは時期尚早であろう。ここ数週間のうちに下値をテストする動きを持ち堪え市場がフラグをブレイクすればその後一段の上昇が見込めるだろう。反対にもし下値を切り下げることになれば、しばらくは下降トレンドが続くだろう。トレーダーは次のトレンドがハッキリするまで積極的な参加を手控えるものと考えられ、したがって市場の動きは狭いトレーディングレンジにとどまる可能性が非常に高い」
上記のようなアナリストのコメントに対して、
「このコメントが一体何を言おうとしているのか教えて欲しいと言われても、残念ながら私には答えることが出来ない。これは想像だが、恐らくこのテクニカルアナリストが言いたいことは、もし相場が上にも下にもいかないのなら、市場はこのままの水準でとどまり続けるだろう、ということではないかと思う。天気予報でさえこれよりはマシな予想が出来るだろう」
相当辛辣ですw。

またファンダメンタル主義者(主に証券業界のアナリストを指す)に対しても辛口の評価を下しています。
ファンダメンタル分析とは会社の価値を測り、
株価と比較して割安なら買い割高なら売る。
簡単に言えばこんな感じなんですが、理論的には正しく思えますよね。
ただじゃあ会社の価値とは?ということですね。
当然会社の将来の成長性を見極める作業が必要となってくるのですが、実際にはアナリスト達は5年先、いや1年先も読むことが出来ず、
別段素人となんら変わらないと実際に調査したデータを元に酷評しています。
これもなんとなく分かる気がしますw。

人はさまざまな手法で大きなリターンを得ようとする。
そして成功することもあるけれど、それは一時的なものであり、結局は市場平均に勝てないと。
やはりインデックスファンドのほったらかし投資がいいようです😉