福島の原発が危ない。
1号機が建屋水素爆発、2号機が圧力抑制室が損傷、3号機はやはり建屋水素爆発、4号機が建屋の火災と、すべて予断を許さないレベルだ。
とにかく加熱した原子炉を冷やさなければならない。
しかし、昨日建屋が吹き飛んだ4号機の4階で放射線量を計測したら、1時間あたり最大400ミリシーベルトが観測されたとのこと。
この400ミリシーベルトという値、いったいどれくらいのものなのか?
意外にも人間は普段、無意識に自然界から放射線を浴びている。この量が年間1ミリシーベルトくらい。もちろん無害な量だ。
では、どれくらい浴びると人体に害を及ぼすのか?
原発従事者は、年間10ミリシーベルトを線量限度と決められている。どうやらここまでは一応安全らしい。
しかし、100ミリシーベルトを超えるとガンの発症率が増加するらしい。
更に500ミリシーベルトまで浴びると、血液中のリンパ球の減少などが起きる。ここから先はさまざまな害が発生してくる。
10と100の間は、現状の人類の持ちうるデータでは不明と考えていいだろう。
こう考えると、原発内とはいえ、400ミリシーベルトを観測したことが、いかに危険か分かろうというもの。
これでは作業がままならないのも当然だ。だれだって命が惜しいのだ。
しかし、このままでは日本が危ない。
定年を半年後に控えた男性が、志願して福島へ向かったというのだ。
男性は家族にこう語ったそうな。「今の対応で原発の未来が変わる。使命感を持って行きたい」
この男性は40年間、原発に従事してきたという。
きっとこの男性は、原発に40年間従事し、日本を支え続けたことに、大きな誇りを持っているのだろう。
この言葉には、原発に対する愛を感じる。損得とは次元の違った崇高なものだ。
自分もこの使命感を持った勇気には素直に感服するしかない。自分には到底出来そうもない。
かくなる上は、使命を果たし、無事に戻ってもらいたいものだ。
青島刑事じゃないけど、事件は常に現場で起きる。東電の上層部も政府高官も、この崇高な精神を少しは見習ったら如何?(笑)。