昔、ブラジルが親善試合で来日したことがあり、国立に見に行ったことがありました。
そのゲームは親善試合にもかかわらず、ブラジルが日本を圧倒、日本は立て続けに5点も取られてしまいます。
ホームでブラジルに軽くいなされて5-1。惨憺たる結果でした。1点返した時だけはえらい盛り上りでしたが(笑)。
自分の中ではそのことがず~っと記憶の中にあり、ブラジルやアルゼンチンなどという国は別の次元なのだと思っていました。
だから昨日もリードしていながらもいつか追いつかれ、逆転されるだろうと思っていましたが・・・
アルゼンチンは時差によるコンディション不良はあったものの、真面目に対戦してくれたであろうことはメンバーからも監督のコメントからも察することが出来ます。
そう考えると昨日の勝利はまさに歴史的勝利で、少なくとも自分の中ではそういう認識以外にない。
有り体に言えば、ありえねえ、といった感じです(笑)。本当によくやってくれました。
しかし代表が短期間でこんなに変わったのには驚きですね。
縦への意識が強く感じられ無駄な横パス、バックパスが減った。逆に縦パスや斜めパスの効果的なパスが増え、ストレスを感じなくなりました。
もちろんこれが出来るには技術だけでなく素早く高度な判断力が必要で、香川、岡崎、本田などメンバー的に判断力の優れている選手が多くなったことが要因としては大きいと思います。
(ボクは日本が劣っているのは技術より判断力だと思っています。)
(ボクは日本が劣っているのは技術より判断力だと思っています。)
意識付け、人選含めこれはザッケローニの功績といってもいいでしょう。
また前線のメンバーが面白かった。
本田がフィジカルでためる、香川がドリブルで突っかける、岡崎が飛び出して決める。もちろんみんな同じことをするんですけど、それぞれの持ち味を存分に発揮出来ていたと思います。森本だけはイマイチでしたけど(笑)。
この日は途中から出た前田のほうが森本よりも良かったですね。
更に守備の意識も変わりました。
本田、岡崎、香川など、まず前線からのチェイスが忠実に行なわれました。チェイスもガムシャラにいくのではなく、ジャブのように軽く確実に、といった感じ。
これにより中盤以下の守備負担をかなり軽減していましたね。何本かインターセプトも出来ました。
またブロックの作り方も良かったので、アルゼンチンが攻めあぐねる場面もしばしば。
結局メッシもテベスもいたアルゼンチンを完封ですから、このあたりもザックの指導の賜物だとしたらこれはすごいことですけど。
とまあ、簡単に雑感を書いてみましたが、とにかく観ていて楽しかった。そして強かった。
なによりあのアルゼンチンに勝った!単純に嬉しいです(笑)。
案外ザッケローニは日本に合ってるかもしれませんね。今後が楽しみ。