本日から、ちいかわしまむらコラボ、
グッズ販売開始❗️転売ヤーとの戦い⁉️
ものすごい争いらしい。
ちいかわ…
かわいい…
いい歳してグッズ集めるほどに可愛い。
こんなにもかわいいのに、
ほのぼの日常系かと思いきや、
外敵に襲われたり、ブラック労働してたり
資格試験に落ちたり、貧乏だったり
それなりに世知辛く不穏なのが
皆を惹きつけるところ。
ちいかわがあんまり可愛いので、色々検索してたら、うーん。ちいかわもどき?というキャラやらTwitter連載やらを、色々発見してしまった。
すごい…ここまでパクるか。というものも、沢山。
そして、そんなフォロワー(⁉️)が沢山いればいるほど、本家の素晴らしさが際立つのも確か。
シンプルな線、画風からして、モドキがこんなに乱発しないと、本家がこんなに上手いとは気づかなかった。
マネする人が多ければ多いほど、ナガノ先生のセンス、画力、狂気、色々引っくるめた実力が段違いなのが良くわかる。こんなの私でも描ける!とかうっかり思っちゃう作風だけど、全然違う。というのがよく分かる。これはこれでWin-Winなのかもしれない。
2年前、入院する時、
暇でしょ?と、友達が、今ハマってるというマンガを差し入れてくれた。
左ききのエレン。
知らなかった私は、何これ?「左ききのイザン」のオマージュ?
と、敬愛する萩尾望都先生の小編(たいしてメジャーでもない)のタイトルのパクリかしら?と斜めからこの作品に接したのだけど、これが面白かった。
天才になれなかった全ての人へ。
というのが、作品を貫くテーマ。
あらゆる人にスポットが当たる群像劇だけれど(群像劇…いいですよね)、基本的な主人公としては、絵に天賦の才がある苦悩の天才エレンと、努力する凡才の朝倉光一。
エレンは、天才ゆえに天賦の才能を、それに伴う色々な欠落を持て余して生きているけれど、高校で出会った平凡な光一の、天才に憧れるその熱に、死んでいた絵への情熱が揺り動かされる。
男女だけれど、2人の間には恋に落ちる隙もなくただ才能と情熱のやり取りだけなところもまた良いところ
何者かになりたい凡才と、はじめから生き方を天に決められてしまった天才の苦しみ。
こりゃー相容れないわ、と思いきや、それなりに交錯するんだ、これが。
日本では実力を発揮しきれない(そもそもアイデンティティとしても日欧ハーフ)、とニューヨークに渡ったエレンは、壁にぶつかったりもしながら徐々にニューヨークの芸術界にも認められていくんだけれど、顔出ししない芸風ゆえに、自分の名を騙る自分の偽物と対峙することになるんだけれど。
その偽物も、また、天才に生まれてしまった自分とは違う、何者かになりたい凡才。高校生の頃とは違って、エレンは、もう自分とは違うその苦しみも理解している。
エレンは自分の偽物に言う。
「自分らしくとか、ありのままでいいと言う
都合のいい言葉に甘えんなよ。
ありのままの私達は弱いよ。
必死こいてお前になれよ。」
…。
基本的に、人はありのままでいいのかと思っているありのままでいい思想に染まっている私だけれど、これは響いたのでした。
出典 左ききのエレン
ありのままの自分で生きるということは、結構大変なのだ。戦う力も必要。
先日ナンシー関は唯一無二ということも書いたばっかりだけれど、何事も模倣からはじまるということも本当。そこから自分らしさを見つけていくというのも王道。
ありのままとか自分らしくって、なーんの努力もしなくても良いですよ!ってことでも無いよなあ〜。それはそれで、厳しい道のりなのだ。
でも、自分ではないものになろうと言う余計な努力よりは、厳しいとはいえまだ実があるかもしれないのだった。
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