夏が終わるのは寂しい。

春も秋も、土用のシーズンも、
次の季節に移行するのは別に寂しくないし、
冬が終わるのは嬉しくさえあるのに、
夏が終わるのだけはいつも本当に寂しい。


私たち、もう終わりね…。


長い夏休みがあった子供時代を思い出してのノスタルジー?


前後に梅雨が明けたり、台風が来たりして「はじまったよ」「もう終わるよ」とハッキリしていて、成り行きで始まって自然消滅、みたいなことにならない誠実さ(❓❓)?


一夏の思い出というように、夏はなんとなくはっちゃけた、鮮やかな思い出を作りやすいからとか?


ピラピラのワンピース一枚とサンダルで出かけられる気軽さも嬉しいし。



夏はコレやっとかないとね、という自分なりのノルマが実はあれこれあるけれど、今年は歳の割に(⁉️)そこそこ達成した。


スイカもいっぱい食べたし、



海でも泳いだ。



堪能しました!


なので別に未練はあまりないはずなのだけど

夏が「そろそろ行っちゃうよ」という

終わりの気配を見せ始めると、


これこそが心に秋風が吹くということか…。

いいことはみんな終わってしまったんだ。


と、去りゆく季節に縋りつきたくなっちゃう。


秋には秋でいいことも、好きなところも

いっぱいあるんだけれど。





とはいえ、子供の頃の夏と違って、

暑さがむちゃくちゃだから、

自分が歳を重ねたこととはまた別の次元で

夏を昔ほどには愛せなくなったことも確か。


住んでいる場所も変わったし、

生活スタイルも子供の頃とは違うけど、

昔はもっと夏も過ごしやすかった。


早朝ラジオ体操に行く道は、今日も暑くなるだろうな、という予感をはらみつつも、夏なりにひんやりとした空気があった。


涼しい午前中のうちに宿題を、という言葉は別にヨタ話ではなかった。扇風機で普通に過ごせた。


夕立の後はスッキリ涼しくなった。


少なくとも命の危険を感じるような暑さはなかったように思う。


このままどんどん気候は極端になっちゃって、

日本は熱帯となり、冬か夏どっちか!みたいな気候になっちゃうんだろうか。

それともどうにか踏みとどまれるか。



巨大隕石激突後の地球でサバイバルするマンガ、7SEEDSでは、

(ややネタバレになるけれど)




生き残らせる若者たちを政府が選別するのに、健康状態、性格、何か一芸に秀でていること、などの基本的な選考条件で絞った後、それでも絞りきれなくなると、最後の条件として、


名前に季語が入っていること。


で選抜した。


それは、隕石激突で気候もめちゃくちゃになるであろう(実際なっていた)、日本らしい季節が無くなってしまうであろう未来に、せめてどんな形ででも四季を残したいという思いから。


健康状態に優れ(近視も虫歯もダメ、近親者に癌とか遺伝系の病気があってもダメ)、

生活態度に問題なく、

特殊技能を持った上で、


更に名前に季語が入った若者ってそんなにおるか?という疑問はさておき、その気持ちはなんだかわかるようになってきてしまった。


そして、とある事情から、

夏の季語を名前に持つ登場人物が

他の季節に比べてずっと多いんだけど、

夏の季語と人名との相性の良さになんだか惚れ惚れしちゃう。


寂しがってばかりはいられないわ、

残りの夏をまだまだ堪能しないと。

まだまだ夏の美しさが残っている時代なんだから。










にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村