茂木健一郎著『脳を活かす勉強法』を読みました。

勉強だけではなく、仕事にも応用がきく内容だと思ったので、僕なりにまとめておきます。

茂木氏は脳を喜ばせる為の勉強法として三つの仕組みが必要としています。

①ドーパミンによる強化学習
ドーパミンとは「快感」を生み出す脳内物質のことです。
簡単にできることをやってもドーパミン量は少ないが、できそうもないことをクリアする時ドーパミンが大量に分泌、脳は大きな喜びを感じます。
脳は常に苦しい刺激を求めているらしいのです。
従って脳の快楽を得るためには、勉強でも仕事でも、ちょっとこれは自分には無理かも?と思えるくらいの負荷をかけた方が効果的なのです。

②タイムプレッシャーによる脳の持続力強化
簡単に言えば、自分の作業に制限時間をもうけることです。
これも自分に負荷をかけることですね。
但し注意しなくてはいけないのは、他人から強制された時間制限や、他人との比較は逆効果になる、ということです。
大切なのは、自分自身の「喜びの感覚」なんですね。

③瞬間集中法
集中力は次の三要素から生まれると茂木氏は考えています。

・速さ 作業スピードを極限まで速くする
・分量 圧倒的な作業量をこなす
・没入感 周囲の雑音が耳に入らないほど夢中になる

スポーツ選手がよく言うところのフローやゾーンの状態ですね。
ここで大切なのが、結果ではなく、その行動自体に価値を見いだしていることです。
仕事で言えば、昇給・昇進や評価ばかりに気をとられず、純粋に仕事それ自体に集中することが大事なのです。


それ以外にこの本で心に残ったのは、人は弱点が得意分野になり得るということです。

弱点を克服しようとする時、人はきわめて高いモチベーションを発揮、そしてだんだんできるようになるにつれて大きな快感を感じるようになり、ドーパミンが大量に分泌、脳の強化学習がより進んでいくのです。

これは僕自身の経験でも言えることですが、新しい職場や配属先に移った当初、自分の能力ではとてもじゃないが無理、絶対ついていけないと思うことはよくあります。

しかし粘り強く取り組んでいけば、時間の経過とともにさして苦もなく出来てしまうことが多々あるのです。

スポーツ選手からも似たような話はよく聞きますね。


効果的な勉強・仕事法とは、いかに脳に快感を与えることができるか、なんですね。

僕は今まで脳というのは、楽をしよう、怠けよう、という性質をもったものだと思っていました。

ところが、この本を読むと、どうやらそれだけでもなさそうです。

ムチをうたれて喜ぶ、Mの性質もあるようですね(笑)