どうも、福村康廣です。

 

前回に続き、チリのワインと醸造についてご紹介します。

■エミリアーナ・ヴィンヤーズ

エミリアーナ・ヴィンヤーズは、ギリサスティ・ファミリーによって1986 年に設立されたワイナリー。

チリで初めてバラエタル・ワインをリリースするなど、設立当初からチリのワイン業界に剌激を与える革新的なワイナリーだったそうです。

 

1990 年代後半に栽培を担当していたホセ・ギリサスティが家族に有機栽培の製業を提案したといいます。

チリで有機栽培について語る人もいなかった当時でしたが、家族は試験的に有機栽培を実践する場所として自社畑の最良の区画を提供したのだとか。

 

そして3年後の2001年、この有機栽培の葡萄からチリ初のオーガニック認証ワイン「Coyam(コヤム)」が誕生したそうです。

さらに2年後の2003年、コヤム2001年ヴィンテージがチリ・ワイン・アワードに出品され、「ベスト・レッド・ブレンド」と、同品評会の最高峰である「ベスト・イン・ショー」に選ばれたのだとか。

この評価が、エミリアーナの有機栽培が正しかったことを証明することとなり、全ての畑を有機栽培・バイオダイナミック煤法へ転換することを決意するに至ったといいます。

それから、ホセは南米バイオダイナミック牒法の第一人者であるアルバロ・エスビノーサとともに、エミリアーナを世界最大規模のバイオダイナミック農法のワイナリーへと導いていくことになったそうです。

 

エミリアーナの畑は現在すべて有機栽培&バイオダイナミック農法で栽培されているそうです。

そして、エミリアーナの有機栽培はECOCERT(エコサート)より認証を受けており、チリのワイナリーで初めて Demeterからも認証を受けたといいます。

 

また2018 年、エミリアーナは有機栽培をスタートして20周年を迎えたそうです。

有機農業は、環境とその地域に住む人々を包括する総合的なサスティナビリティのプログラムへと進化してしています。

しかし、同ワイナリーが目指すのは本当に美味しいワインを造ることで、その目的は決して揺るがないとのこと。

 

【代表的な商品】

エミリアーナ オーガニックオレンジ ワイン

タイプ:オレンジワイン/辛口

品種:ソーヴィニヨン・ブラン

 

黄金色で、熟したフルーツや乾燥したハーブの香りを感じられるワインとのこと。風味はしっかりとした骨格があり、余韻は長く、バランスが取れており、持続性に優れているそうです。

 

【相性のいい料理】

チーズやシャルキュトリー、白身の魚やお肉と相性がいいそうです