どうも、福村康廣です。

 

前回に続き、チリのワインと醸造についてご紹介します。

■モンテス

モンテスは、醸造家のアウレリオ・モンテス氏とワイン事業を含む各分野のスペシャリスト4名によって「チリ人が経営するチリ発のチリワイン会社」として1988年に設立されたワイナリーだそうです。

創業以来、常に革新的なことを追求し、肥沃なチリの大地にヨーロッパ式の醸造技術を持ち込み「世界最高峰のチリワインを造る」という信念のもとワイン造りを始めたとのこと。

 

チリは太平洋とアンデス山脈に囲まれた地形が特徴で、雨が少なく日照時間が長いため葡萄栽培に最適なテロワールです。また、乾燥していて害虫の被害が少ないので、農薬を使う必要がほとんどないといいます。

 

同ワイナリーでは、風水の考え方を取り入れており、ワイナリーの中心には良いエネルギーがスムーズに流れるように円形の石が置かれているのだとか。

また、果汁にストレスを与えないよう配慮しており、収穫された葡萄はワイナリーの屋上に集められ、選別された後、重力によって醸造所に送られるグラヴィティ・フローを採用しているといいます。

 

さらに、ワインを熟成させるセラーではグレゴリオ聖歌を流すなど、醸造において徹底的こだわっているようです。

そのポテンシャルを最大限に引き出したモンテスのワインは、これまでのチリワインとは一線を画し、現在では世界各国に輸出されています。

 

2012年にモンテスはプレミアム・チリワインの礎を築いたアルファ・カベルネ・ソーヴィニヨンのリリースから25周年を記念して開催したブラインドテイスティングでは、ボルドースタイル部門で、モンテス・アルファ・M2004年、パープル・エンジェル2004年がオーパス・ワンを抑えて、2位と4位になったそうです。

 

さらにローヌスタイル部門では、フォリー・シラー2004年がペンフォールズのグランジ・ビン95 2004年を抑えて1位となり、モンテスのワインが上位を占める快挙を遂げたのだとか。

これらのトップワインと、ブラインドで比較するという大胆な挑戦によって、モンテスのワインが世界のプレミアムワインに引けを取らないことを証明する結果となったようです。

 

【代表的な商品】

モンテス・アルファ・カベルネ・ソーヴィニヨン

タイプ:赤ワイン

品種:カベルネ・ソーヴィニヨン/メルロ

 

熟したプラムやブラックベリー、カシスなどの赤や黒の果実にイチジクの香りが広がるといいます。またブラックペッパー、フレンチオーク由来のタバコ、バタースコッチのほのかな香りも重なり、チリワイン特有の複雑で官能的な香りと完璧に調和しているとのこと。口に含むと芳醇な果実味とスムースなタンニンのバランスが良く、上品な酸味とも完璧に調和した余韻まで素晴らしいワインだそうです。

 

【相性のいい料理】

ラム肉のグリルやチョリソー、ステーキなどと相性がいいそうです。