どうも、福村康廣です。
前回に続き、チリのワインと醸造についてご紹介します。
■ヴィニャ マーティ
ヴィニャ マーティは、パスカル・マーティ氏が設立したワイナリーです。
パスカル・マーティ氏は、フランスの有名なワインメーカー、バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社で働いていたそうです。
また彼は、シャトー・ムートン・ロスチャイルドで10年以上働きながら、米国では「オーパス・ワン」というワインを担当していたようです。
1996年からは、「アルマヴィーヴァ」というチリを代表するプレミアムワインのコー・ジェネラル・マネージャー兼醸造家としてチリに赴任したのだとか。
そして、アルマヴィーヴァを手掛けていた時、チリの類まれなテロワールを知った彼は、自身のワイナリーを造りたいという思いが芽生えたといいます。
また、アルマヴィーヴァのような大規模生産では、そのポテンシャルを引き出すだけのワイン造りができないと思ったのもきっかけだったそうです。
そして、2003年にアルマヴィーヴァでの役割を終えたと感じた彼は、自身のワイナリー設立に向けて動き始め、コンサルタントとして世界中を回りながら、ワイナリー設立の準備を進めていったのだとか。
そして2008年についに、マーティは自身のワイナリー「ディオニソス・ワインズ」を設立。2013年に、自身の名を冠した「ヴィニャ マーティ」へとワイナリーを変更し、彼の情熱を生涯にわたるプロジェクトとして表現したとのこと。
ヴィニャ マーティのワインは、栽培から醸造までパスカル・マーティ氏が直接手掛けているそうです。彼の経験と技術、そして深い愛情がすべてのワインに注ぎ込まれているということです。世界的に有名なプレミアムワインばかりを生産してきた彼は、現在、高品質のデイリーワインを造ることにも同様に面白さを見出しているとのこと。
ワインのラインナップは幅広く、カサ・デル・セロ・レゼルヴァ、ラヴ、パチャ、マリポーザ、コラソン・デル・インディオ、カラク、セール、クロ・デ・ファと現在8シリーズのワインを造っているのだとか。
【代表的な商品】
ラヴ・ホワイト
タイプ:白ワイン
品種:ソーヴィニョン・ブラン/シャルドネ
タンニンと骨格のあるシャルドネをベースに、香り豊かでシャープな酸味を持つソーヴィニヨン・ブランを肉付けしたアッサンブラージュとのこと。また、重くなりすぎないように葡萄を収穫する時期にも気を付けているそうです。二つの品種の特徴でもある、シトラスやパイナップルの華やかな香り、ミディアムボディの味わいと長い余韻が魅力とのこと。
【相性のいい料理】
豚肉料理や桃などのフルーツとの相性いいそうです。