さあ、新学期がスタートしました。


きょうは仕事前に
朝8時から30分間、
PTA活動の一環で
交通安全の旗当番でした。

こどもたちが道路を渡る際の
安全サポートをします。



私の担当地区は
抜け道になって、交通量の多い
商店街沿いの道なので
その道を通る
こどもたちのために
車を黄色い旗で制し、
安全に通します。



数年前に悲しい事故が起きた
現場でもあるので
気を引きしめて
担当しています。


私は年に1、2回程度
担当するだけです。

ですが、雨の日も風の強い日も
真夏の蒸し暑い日も
雪の降る寒い日も
毎日、
小学校がある日には
大きな旗を持って
道に立ってくださる方がいます。




普段は通勤の際に
「おはようございます。
行ってきます」と挨拶をして
通っていますが、
きょうは帰りがけに
ゆっくりお話を
聞くことができました。




その方は
佐藤さん(仮名)。
年齢は85歳9ヶ月。
20年前に愛妻を亡くし、
一人暮らしです。

毎朝6時に起きて
朝ごはんを食べ、
数年前に依頼を受けて
この仕事をしているとのこと。



そんな佐藤さんに2つ驚きました。

まず驚いたのは、
年齢を感じさせない見た目の若さ。
マイナス20歳くらいです。

はつらつと
明るい色のジャンパーを羽織って
元気に誘導されるからでしょうか。

そして、
もう一つ驚いたのは
その時間帯に通る方の特徴や性質を
しっかり把握していらっしゃること。

「ああ、もうすぐ一時停止しないで
ビュンと飛ばしてくるママさんの
車が来るから気をつけて」とか

「あの子は毎日、立ち止まって挨拶するんだよ。しつけがいい子だよ」とか

「譲り合わないから渋滞するんだ。
もうすぐ絶対譲らない車が来るよ」と
いろんな情報を伺いました。


ああ、だから、私が今朝
「おはようございます。
今年もよろしくお願いいたします。
きょうは一緒に担当します」
と挨拶したら、

「ああ、あなた。そうですか。
よろしくお願いします」
とおっしゃったのだなと
思いました。




よく通る人だなーと
覚えてくださっていたのですね。

道ゆく人たちを
しっかり記憶にとどめて
しっかり見守ってくださる
佐藤さんを想って
胸が熱くなりました。


85歳で現役。
まだまだ元気にがんばって
いただきたいです。



と同時に、
佐藤さんのような
街の人たちに見守られていることを
こどもたちに伝えなくては。







そして、
交通事故に合わないように
普段から右・左・右の確認と、
譲る意識を伝えたいです









たった30分間の旗当番で
色々気付かされました。
感謝。








それでは、
皆さんも気をつけて
行ってらっしゃい!






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