還暦音楽旅行記1~202309US&Jamaica 序1 | Bar&Music福耳

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2020年12月20日、閉店いたしました。

 このたび9月より暇がとれるようになり、家族もどこかへ行って来たら、ということもあり、20歳代の時から夢だった、音楽をたどる旅に出ることにしました。

 

 Jazzが生まれたのは一説には南北戦争の軍楽隊が放棄した楽器を奴隷(ニュー・オーリンズは奴隷貿易の一大港湾都市だった)だった人々が、鳴らしだした、とか、ニュー・オーリンズの売春宿が2階のお遊びの音を消したり、お客を歓待するため1階で鳴らしだしたとか言われています。港湾都市としての特徴から奴隷たちのアフリカの音楽や西洋の音楽、カリブ各地の音楽がミックスされたものと思います。

 Bluesはミシシッピ・テネシー流域のデルタ地帯がもとではないかと言われています。労働歌や讃美歌(と言っても黒人の)をもとに、例えば日本の琵琶法師や瞽女(ごぜ)と同様に目の不自由な人たち、職に就けない人たちが教会の近くや繁華街の角付けとして発達したという説があります。

 Rock’n'Rollはブルースやジャズをベースとした曲を、チャック・ベリー、ファッツ・ドミノ、リトル・リチャードなどがビートの強いリズムで演奏し、ラジオの時代でそれが広く流れ、白人たちもカントリー&ウェスタンなんかもミックスしてエルビス・プレスリー、ジェリー・リー・ルイス、カール・パーキンス、ジョニー・キャッシュなどのポピュラーな音楽となりました。これらの音楽はニュー・オーリンズ、メンフィス、ナッシュビルあたりで誕生しました。

 時代的に1930年代~50年代の猛烈な工業化のため、中心地となったシカゴに南部の黒人たちが労働者として大量に雇用されたと同時にシカゴに黒人文化が大量に入り、発展しました。また、急速な電化の波の中、楽器や録音技術も大きな変化を遂げます。そしてそういった文化は経済の中心地ニュー・ヨークでも発達し、同時にとても洗練されたものになってゆきます。

 

 

20代のころ、それらの流れ~ミシシッピ川を上がっていった音楽をたどりたいと思いました。

旅は飛行機の便の都合で逆にニューヨークから降りていって、シカゴ~メンフィス~ニュー・オーリンズそして今回レゲエの生まれた国ジャマイカも追加して回りました。

とはいえとても個人的な旅行にもなり、たっぷりリゾート&ザ・観光な時もあれば、初めての海外一人旅(初めて訪れるところばかり)でものすごい緊張状態(弱っちいんで)でいろいろあってそないに音楽音楽してない部分もありますが、よろしければお付き合いくださいませ。

 

※文章はほとんど著者の記憶によるものです。また画像も著者の撮ったものです。無断転載等はご遠慮ください。