コロナ、熱中症。高齢者は注意しましょう。毎日毎日耳に入る言葉。
もういい加減うんざりとおもっていた時、めったに鳴らなくなっていた携帯が突然鳴った。
「私は誰でしょう?」
懐かしい、ちょっとふざけた物言いの人。
気持ちはすっかり数十年前に戻っていた。
声は昂ぶり、心は乱れ。自分で自分が信じられないほど・・・。数分間の出来事だった。
数時間たった今。
夢だったのか、現実だったのか?何を話したのか?
「また電話するね。」の言葉が耳に残っている。
現実だったならまた電話が入るだろう。
老いの妄想だろうか?