先週熊本市現代美術館であっています「シスコ・パラダイス」

塔本シスコ展に行ってきました。

 

熊本出身の画家?・・・・で息子さんのおうちに身を寄せられてからは大阪で暮らされてたそうです。

 

二人のお子さんに恵まれて幸せな暮らしをされていたと思うのですが、

夫を会社の事故で亡くしたあと脳溢血などなられて。

 

すでに画家だった息子さんがお母さんを見舞うと

なんと

息子の描いた絵の絵具をキャンバスからはがしてその上から油絵を描いていたそうな・・・

 

それに驚いた息子さんがシスコさんに本格的に絵筆をとらせたみたいです。

 

 

ちなみに名前はサンフランシスコに憧れていた義父からつけられたのだとか。本名!

 

アールブリュットの本流・・・という作品です。

障がい者アートにも似ていますが、違いますね。

だしおしみ的にはルソーやルオー作品に通じるものがあるようなイメージを持ちました。

 

とにかく、猫はそうらしいですが猫は「うれしいことしか覚えていない」そうです。

そんな言葉が浮かんできました。

シスコさんは楽しかったこと、うれしかったこと、美しいと思ったこと、幸せだと思ったことを

画面に描いてると思います。

絵から出てくるうれしみがすごい。エネルギーが伝わってきます。

あと色味がきれいですね。

そしてよく見るとおもしろい。。。

 

 

これ、子供のころの思い出のまつり?だそうです。松橋時代の。

 

すごい記憶力・・・

夫の人が気付いた↓の機関車の絵。

 

 

「カエルゾ」・・・(好きなように文字も絵の中にいろいろ書いてある)

はともかく

この機関車の図。

終点にターンテーブルのないところでは方向転換はできないので、

ターンして出発するときは先頭の車両のみ後ろ向きで走るんだそうです。

(だしおしみは蒸気機関車の時代は知らないので知りませんでしたが)

 

「シスコさんはこの風景をちゃんと覚えていて描いている」(夫の人)

とのことです。

こういう感じですね。

(描いてもらった)

 

あとシスコさんはなんにでも描いちゃってます。

しゃもじやら引き出しやら。

 

画材・・・段ボールもたくさんありました。

段ボールにも描けるんですね・・油絵・・・

 

 

着物も。

 

 

 

圧倒的な記憶力に表現力。

稚拙とは・・・写実とは・・・・

概念やカテゴリをいろいろとっぱらって

 

「えええええ」

と思わず声を漏らしてしまう絵の数々でした。

 

 

ネコちゃんも描いてます。

おそらく本名は「ミイ」ではないかと。

 

 

すてき!(こわいけど)

 

 

展示品はすべて写真OKです。

これから滋賀県とかに巡回するようです。

 

現代美術館の階段。