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福井さん家の3姉弟

2000年生まれのクリンを筆頭に、2002年生まれの妹の「ニコ」、2009年生まれの弟の「みのすけ」の3人姉弟と共に暮らす中で、楽しいこと、よかったこと、困ったこと、悩んだことなど、ペットを愛するみなさんと情報を共有できれば、とブログを始めました♪

京都市下京区在住、18歳の長女を筆頭にさんにん(4本足限定)&人間枠から犬枠に降格した長男(戸籍上は旦那)の子持ちの福井惠子でございます。
 
 
 
 
飼い主の「困った」は飼い主同士で情報交換
 
 
 
 
 
 
我が家の次女ニコが、10月2日の月誕生日に、16歳3ヶ月でお空に帰りました。
 
 

 
 
 
ちょうど1年前に転院した時、心臓は末期の手前だと診断されました。
 
 
今年に入り、軽い痙攣のような発作を数度繰り返し、7月に心臓発作を起こしてしまいました。なんとか蘇生しましたが、9月にまた心臓発作を起こし、1分くらい心停止してしまいました。
 
 
 
高濃度酸素吸入で、何とか覚醒してくれましたが、二度の発作で心臓は大きなダメージを受け、病院で末期の状態であると診断されました。
 
 
 
少しですが肺水腫のような水の音が聞こえ、CTでは肺に白っぽい部分がありました。古傷かもしれないとのことでしたが、肺水腫自体は重篤な状態ではないものの、今より悪くなることはあっても、改善することはできないと宣告されました。
 
 
ニコは心臓とアレルギー以外はどこも悪いところがなかったんです。心臓も状態は悪いのにとても元気に動いていて、心臓が元気すぎて逆に負担をかけているのかもしれないといわれたほどでした。
 
 
 
倒れた翌日から呼吸が早くなり、投薬で少し楽にはなったものの、もはやニコの心臓は限界でした。
 
 
もう心臓を治すことは不可能だということ、治療をしてもただ延命にしかならないことを告げられ、辛く苦しい思いを長くさせたくない一心で、緩和ケアを選択しました。
 
 
 



 そこから10日間、とても頑張ってくれました。亡くなる前日に鹿肉のふりかけを食べ、夕方に大好物のキャベツを食べてくれました。
 
 


 
 
 
呼吸を楽にするための利尿剤は、かなりきつい薬だったため、体はとてもだるくてしんどかったと思います。緩い薬に変更したところ、ほとんど効果がなかったため、強い薬を使い続けるしか呼吸を楽にすることができませんでした。
 
 
 
立ち上がることすら辛いのに、自力で排泄をし、最後までトイレの失敗はありませんでした。
 
 
 

 
 
10日間、ずっとニコと一緒に過ごしました。たくさん話をし、たくさん撫で、たくさん抱っこをしました。
 
 
 
もうお別れかも、という瞬間が何度もありましたが、それでもニコは踏ん張ってくれました。
 
 
 
できることを精一杯やったら後悔はないだろうと思っていましたが、後悔だらけです。
 
 
 
蘇生して、辛い思いをさせてしまった。
 
 
 
呼吸が楽になればと強い薬を飲ませて、体に負担をかけてしまった。
 
 
 
手術を受けた病院が違えば、こんなに心臓は悪くならなかったかもしれないのに。
 
 
 
もっと早く転院していれば、もう少し一緒に過ごせたかもしれないのに。
 
 
 
でも一番の後悔は、もっと早くに病気を見つけてあげることができたら、こんなに苦しませずに済んだのに、ということです。
 
 
 
たらればをいっても仕方ないのはわかってますが、自分の選択が本当にそれでよかったのか、今でも考えてしまいます。情けないダメな飼い主で、ニコに申し訳ない気持ちでいっぱいです。
 
 
 

 
 
最後の時は、主人とわたしが抱っこする中で旅立ちました。
 
 
ニコはとてもとても穏やかなお顔で、まるで眠っているようでした。
 
 
 
動かないニコとみんなで、最後の夜を共に過ごしました。
 
 
 
ニコのお顔はどんどん穏やかになり、最後は「好き好きのお顔」になっていました。
 
 
 

 
 
冒頭の写真2枚は、9月22日の長寿犬表彰式に出かけた時のものです。この日の夜に心臓発作を起こしました。
 
 
 
実は心のどこかで、これが最後のお出かけになるかもしれないと思っていました。
 
 
多頭飼いしてるとふたりきりのお出かけはほとんどなくて、この日にふたりでお出かけするのを自分の中で目標にしていました。
 
 
滞在時間は短かったですが、初めてのふたりきりのお出かけで、とても良い思い出ができました。
 
 
 
 
ニコが二度目の発作から戻ってくれたのは、きっとわたしに覚悟と、ゆっくりお話する時間をくれたんだと思っています。ほんとどこまでも親孝行な子です。
 
 
 

 
16年間、本当に本当にありがとう。
 
 
ニコがうちの子になってくれて、おかあさんはとても幸せでした。ニコにはたくさんのことを教えてもらったし、たくさんの幸せをもらったし、最期まで生き抜いたね。本当に立派やったね。
 
 
これからは、お空からお姉ちゃんと弟を守ってあげてね。
 
 
 
 

 
 
 
心臓病を持つ子はとても多いと聞きます。
 
 
 
心臓は早期に発見できれば、投薬で進行を遅らせることができ、悪化する前に天寿を全うできるかもしれません。
 
 
 
たまに病院で、心臓が悪いけど薬は与えていないという飼い主さんを見かけます。
 
 
 
それが、大切な我が子の寿命を縮めてしまい、大事な大事な我が子を苦しめてしまうことになる可能性もあります。
 
 
 
心雑音が聞こえない初期の段階でも、血圧を測れば早期に心臓疾患を見つけることができるそうです。
 
 
 
いつもと違う様子が見られたら、お散歩後に咳をしたら、おかしな呼吸がみられたら、何もなくても8歳を過ぎたら、病院で検査を受けられることをお勧めします。
 
 
 
 

 
今まで気にかけていただき、声をかけていただき、たくさん応援していただき、本当にありがとうございました。
 
 
 
飼い主も用意していなかったのに、わざわざお花を送ってくださった皆様、優しいお心遣い心より感謝いたします。ありがとうございました。
 
 
 
 
ニコの写真を見るのも辛かったため、ご報告が遅れてしまいました。
 
 
 
 
悲しみは時間と共に薄れても、ここにいない寂しさは一生続くのだろうと思います。いなくなって、その存在の大きさに改めて気づきました。
 
 
 
 
病気で我が子を見送るのはとても辛く苦しいです。どうかみなさんのおうちの子が、穏やかに元気に、少しでも永く一緒に過ごせますように。