Michel Legrand - I Love Paris | NOTRE MUSIQUE

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Elle est retrouvee.
Quoi? - L'Eternitee.
C'est la mer alleee
Avec le soleil.

Michel Legrandミシェル・ルグランの1955年のヒット作“I Love Paris”。
現在では後年になってステレオ化されたものがCDとして入手できる。
このアルバムはミシェル・ルグラン50年代に数多く作った世界各国の観光地めぐりを音楽で実現させるという企画で一番ヒットしたものである。
この頃のルグランはまだ“ロシュフォールの恋人たち”や“シェルブールの雨傘”がヒットする前で、まだあの常識を覆すような大胆で斬新なアレンジはないが、彼のスタイル自体は既に完成されていて、彼ならでは独特で華麗なアレンジはここでも光っている。
このアルバムはフランス人であるルグランがパリを表現したものであるが、作品のテーマは日本を始め世界が憧れた古き良きフランス(パリ)のイメージの具現化である。つまり当時のリアルなパリというよりも他国のファンが憧れているようなエッフェル塔、ワイン、クロワッサンとカフェオレなど世界有数のお洒落な街であるパリのイメージを音楽で表現している。
実際のイメージを誇張するかのように作られてはいるが、ルグランの上品で華麗なアレンジには決してわざとらしさがない。“枯葉”や“ラヴィアンローズ”などのスタンダードも演奏され、最初の録音から50年経った今でもこのアルバムの品位とエスプリ感は衰えてはいない。
所詮は外国向けに作られたアルバムであり、Jazzというよりイージーリスニングに近いサウンドではあるが、私はこのアルバムが大好きでいまだにかなりの頻度で聴いている。自国であるフランスを外国という視点を経由することにより、ここまでクールに華麗にパリを表現できたルグランの才能には聴くたびに驚かせれる。
ちなみに上のジャケット写真は昔のオリジナルのほうのジャケット。残念ながら今入手できるCDのジャケットはエッフェル塔を使ったややわざとらしさがあるジャケットに変わってしまっている。おそらくオリジナルのアナログ盤はとんでもない高値で取引されていたように思う。