Yardbirdsの1966年リリースのアルバム。クラプトン、ジェフベック、ジミーペイジの偉大な3人のギタリストを輩出したバンドとして認知されていますが、キースレルフというスター性が乏しいボーカリストが率いていたバンドで、それほど実力のあったバンドとは言えない。メンバーチェンジを繰り返したのもあまり褒められたことではない。
このアルバムは2番目のギタリスト、ジェフベック在籍時のアルバム。
“ForYour Love”というヤードバーズ初のヒットとなった曲がコマーシャル過ぎるという理由で初代のクラプトンが脱退してしまい、代りにジェフが迎えられるが今振り返るとこのベック在籍時がバンドとしては一番まとまっていた時期。クラプトン時代はまだバンドとしての方向性が定まっていなかったことに加えて、録音の良い演奏があまり残されていない。3代目のジミーペイジもかなり実験的な試みをしているが、このバンドの力量ではジミーペイジの意図するサウンドにが実力的についてこれていなかったようである。(それがZEPP結成に至ったのであるが)
その当時ベックがどの程度このバンドに賭けていたかはわからないが、ヤードバーズの基本的なサウンドの方向性は2代目ギタリストであるベックによって作られたといって良いだろう。
ブルースロックをベースにしたサウンドだが、ここに彼ら(特にベック)ならではの批評意識が加わり、ファズやエコーといった当時ならではのサイケデリックな手法で独自のサウンドが確立されていて、クラプトン時代のブルースと比べるとかなりの成長がみえる。
そしてハイライトは“Jeff's Boogie”。このジミーペイジの作ったベックのためのインスト曲はこの後彼の代表曲となり、ベックはこの後ソロ時代までこの曲を演奏している。1966年当時ここまで革新的なギターを弾くギタリストが他に存在せず、彼の技術がいかに時代の先をいっていたかが証明されている。