某友人のブログで話題になっているさだまさしの1987年度作。アルバムのハイライトは最後の“風に立つライオン”。夫婦愛を扱った関白宣言に対してこちらのテーマはずばり“憂国”
日本と恋人を捨てて単身でアフリカに渡った医師が捨てた恋人に手紙を書くという内容です。(歌詞というよりそのまま手紙です)
本当は歌詞をすべて掲載したいところですが、スペースの都合と曲も良いのでぜひ歌詞だけ読まず聴いてください。
8分超と長い曲ですが、アフリカの雄大な自然の描写とともに日本の将来を憂う気持ち、文明の病が語られます。“あなたや日本を捨てた訳ではなく僕は「現在」を生きることに思い上がりたくないのです”“空を切り裂いて落下する滝のように僕はよどみない生命を生きたい”というフレースはストレートに心に響きます。
1987年の日本というとちょうどバブルが始まりおかしな方向に盛り上がり始めた頃。いまそういう時代背景を考慮に入れて聴きなおすと上記の歌詞はよりリアリティを持ちます。
私がこのアルバムを初めて聴いたのは中学2年生。父親の車の中で聞き二人で泣いてしまったことが忘れられません。
今では遠く離れて暮らす父親との良い思い出のひとつです。
アーティスト: さだまさし, 渡辺俊幸, 石川鷹彦
タイトル: 夢回帰線 プライス・ダウン・リイシュー盤