「キャベツくん」
文・絵:長新太
はじめて読んだとき、衝撃を受けた絵本です。
世界観が不思議すぎて、理解しようとか、解釈しようとかじゃなくて、まるごと楽しもうと思いました。
登場人物はキャベツくんとブタヤマさん。
ブタヤマさんはお腹がすいて「キャベツ、おまえを食べる」と言います。それをきっかけにはじまる、キャベツくんとブタヤマさんのかけあいが、おもしろいです。ブタヤマさんの、ブキャ!という驚きの声も癖になります。
いい雰囲気風に書いてるところ「かぜにのって、やわらかくながれていきました」など、笑わせにきてると思う。ギャグで笑いにふってる絵本だと思うんですが、発想が自分の想像の範囲外すぎて、芸術的に感じてしまう。つまり、絵本界のジャルジャルです。
子供たちもとても楽しそうに聞いていた絵本でした。長男は、動物たちのどの部分がキャベツになってるかに注目して見ていて「クジラはしっぽ以外、全部キャベツ!」と、キャベツクジラのページをめくる前に説明してきました。
長男の気づき。似てるけど、足の形が違うよって。