49~11日“エネルギーを考える議員連盟”
の視察を行いました。
宮崎県ソーラーフロンティア㈱国富工場、
南国興産㈱鶏糞ボイラー、
大分県九州電力㈱八丁原地熱発電所と、
3つのタイプの再生可能エネルギー発電所を
視察させて頂きました。

ソーラーフロンティア㈱は、
メガソーラー発電事業と共にソーラー発電に
使用する
CIS太陽電池(パネル)を製造しています。
CIS太陽電池は従来の結晶シリコン系太陽電池
(パネル)よりも薄い・軽量。
さらに発電性能も優れており特に太陽に当たれば
当るほど出力が上がり、また影にも強い性能を
持っている事を実感してきました。

私はソーラー発電の課題は
①太陽電池(パネル)の単位面積当たりの発電量を
いかに高めるか、
②太陽電池の単位面積当たりの製造コストを
いかに抑えるか、
という
2点をソーラーフロンティア㈱で学びました。

すなわちソーラー発電はまだまだ技術革新によって
生産効率向上とコスト削減の可能性があると考えます。



南国興産㈱はもともと食肉加工時に発生する
不可食部位の処理施設として事業を始めた企業です。

不可食部位の処理は畜産業の大きな課題であり、
円滑に処理をする事が畜産振興を推進する鍵であり、
その様な意味で南国興産㈱は宮崎県の畜産業を
下支えする大きな存在です。

鶏糞発電はその畜産振興の一環で始まりました。


*南国興産㈱

発電コストは高いという事ですが、
鶏糞ボイラーの設置により電力購入費と
重油購入費総額約2億円の年間コスト削減に
繋がっているという事です。

鶏糞発電は単独事業で考えると採算は合わないと
考えますが、
①養鶏業者の鶏糞処理を円滑に行うことが
養鶏業の振興に繋がる。
②事業所全体のコスト削減につながる。
という点では非常に有意義な事業であると感じました。


*鶏糞発電ボイラー

ボイラーなどを利用する様々な事業所が、
鶏糞などのバイオマス発電に取り組むことにより、
再生エネルギー利用者が増えその結果社会全体の
炭素エネルギー使用減少に繋がると思いました。

九州電力㈱八丁原地熱発電所は
日本最大の地熱発電所です。

様々な再生可能エネルギーの中で、
地熱発電は安定した電源であり電源利用率が高い
という事が特徴です。


*八丁原地熱発電所管理室

しかし地熱の開発技術・時間、大規模な設備が必要
であり、短期間のコスト回収は望めず3
~50年の
レンジで考える発電施設という事です。

八丁原発電所の所長は「日本の地熱発電技術の
高さその可能性については大いに期待でき
日本には約2000万kwの地熱潜在力があるが、
主たる電源にはなりえず発電のベストミックスを
構築していく必要がある。」と話されました。


*八丁原発電所 秋好所長

現在日本は原発が停止しその代替として火力発電を
行っていますが、
火力発電は重油の供給先やコストに不安を抱え
また
CO2排出が多いなど大きな課題があり、
火力発電に偏る事はできないと考えます。

その様な意味で早急にエネルギー政策を構築し
実現に向けて取り組んでいく必要がると感じました。