脳脊髄液減少症患者会 福井県
世話人  故 坪川 慶二 様



慶二さん、わたしは貴方がお亡くなりになられたことを
未だ、信じられないのです。


署名活動の世話人に快く引き受けてくださったことを、
また、退院成されてから、見舞ってくださったこと、
昨日のことのように思い出されます。


思えば、入院患者としてお出会いして、
あの頃、普通の人とは違った、凛とした
慶二さんのお姿は、悟りを啓かれたお姿であったと
思うに至りました。


享年58歳


貴方がご逝去成されてからというもの、わたしは
思い出しては泣くことが多くなりました。


バンドの話で盛り上がったこと、
大人の塗り絵をくださって、一向に描けなかったこと、
はちみつレモンをいただいたこと、


傷病の悩みを聞いてくださったこと、


主治医や看護師との折り合いのことで
お支えをいただき、引き上げてくださったこと、


ひとつ一つが、鮮やかに思い出されます。


今は、この世の労苦と傷病の辛さから解き放たれ、
川の彼方の向こう岸で、わたしを見ていてくださっていると
信じています。


あなたの御思いに、恥じないわたしであることを
残りの人生を一生懸命生きてまいりますから、
見ていてください。


いつか、天の御国で相見えることを
楽しみに待っています。


願わくは、坪川様ご家族様に天の御祝福と御平安が
速やかに訪れ、ご家族様の御心が癒されますように、


神様の豊かな御恵みと御護りが在らんことを、
心より、深くお祈り申し上げます。


一回忌を迎え、ご冥福を御祈りし黙祷を捧げます。



辻 知見